あなたの鼻先はなぜ大きい? PART2~鼻尖縮小だけではシュウマイにはなれない?
鼻先に見える場所って?
前回、ダンゴ鼻で悩んでいるあなたは、もしかしたら「鼻先が大きいのでは無く、鼻先に見える場所が大きいのかもしれない」というお話をさせていただきました。
今回はその原因を考えていきましょう。
鼻を横から見ると、鼻根(目と目の間)から始まって鼻先に向け少しずつ高くなっていきます(A)。
緩やかなスロープを描きながら高くなっていく鼻、まっすぐに高くなっていく鼻などいろいろなタイプがありますが、どんな鼻も必ず高くなる勢いがなくなる場所、つまり角度が変わるポイント(D)があります。その後ピーク(E)に達し、そこからは逆に低く戻っていき口元の方におさまります。
A:順調に高くなるスロープ部分
B:スロープの勢いがなくなってピークに至る部分
C:低くなっていく部分
D:スロープの角度が変わるポイント
E:ピーク
このスロープの角度が変わるポイント(D)がどこにあるかがとても重要です。なぜなら、このポイントを境に鼻筋から鼻先に変わっていく、つまりどんな鼻もこのポイントから鼻先になるのです。
ですから、このDポイントが上の方にあればあるほど、正面で上の方から鼻先に見えてしまいます。前回お話した肉まんタイプです。(図)
逆にDポイントが下にくれば、その分鼻筋が長く鼻先が小さく見えます。つまり、シュウマイタイプです。(図)
いわゆる鼻尖縮小で鼻先をつまむように横から寄せても、このDの位置が変わらない限り全体的なイメージは大きく変わりません。
ですから肉まんタイプの方が鼻尖縮小という手術を受けても、幅が狭くなる分多少小さくなることはあっても、大きく変わる、つまりシュウマイタイプに変わることはなかったのです。
鼻尖縮小だけではシュウマイにはなれない?
もちろん鼻尖縮小を行う際にも、少しでもこのDの位置を下げるような工夫はしていますが、これはかなり困難です。
なぜなら、ご自分の鼻をつまんだ顔を鏡で横から見ていただくと分かると思いますが、単純に幅を寄せると余った皮膚が上に持ち上がり、さらにDの位置が上がってしまうのです。
実際に鼻尖縮小の修正相談にいらっしゃる方の中には、かえって鼻先が大きく見えるようになってしまったという方もいらっしゃいます。これは、このことに原因があると思います。
つまり、鼻尖縮小では何とかDの位置が上に行かないようにするので精一杯で、下げるには別の手術が必要ということです。