鼻中隔延長術~第2章 : 鼻の構造を理解しましょう
鼻中隔延長術を説明する前に、まず、鼻の構造(解剖)を理解していただく必要があると思います。
第2章 : 鼻の構造を理解しましょう 目次
鼻の構造
解剖の図にあるように鼻は骨と軟骨でできた土台の上に皮膚がかぶってできています。
ちょうど正面で見た時の鼻の上1/3は骨が土台になっています。
中央1/3は鼻中隔軟骨と呼ばれる板状の軟骨が左右の鼻腔を分ける壁になっています。
それを柱として左右の上外側鼻軟骨がちょうど家の屋根のようにくっついています。
この上1/3の骨と中央1/3の鼻中隔軟骨と上外側鼻軟骨はお互い強固に連結しています。
一方、下1/3は蝶々の羽のような形をした大鼻翼軟骨と呼ばれる左右2枚の軟骨が土台になっています。
大鼻翼軟骨の内側部分が鼻の穴の間にある鼻柱と呼ばれる部分の支えとなっています。
折れ曲がりの角に当たる中央の部分は鼻尖の先端に相当し、外側部分が残りの鼻尖を支えています。
大鼻翼軟骨の内側部分は鼻中隔軟骨の下縁(尾側縁)と、外側部分は上外側鼻軟骨と接していますが、このつながりは非常に緩くてあそびがあります。
そのため、鼻先を摘んで動かしてみると、上下・前後・左右に動かすことができます。
短い鼻や低い鼻の構造
鼻先が上を向いた短い鼻や鼻先が低い鼻は、どうしてそうなっているのでしょう?
鼻尖にある大鼻翼軟骨を後ろと上から支えている鼻中隔軟骨が小さいと、大鼻翼軟骨の位置が上方や後方にずれてしまいます。
大鼻翼軟骨が上の方にずれた鼻は鼻先が短くて上を向いてしまいます。
後ろにずれた鼻は鼻先が低くなります。つまり、鼻中隔軟骨の発達が悪いことが短鼻や低鼻の原因なのです。
短い鼻や低い鼻を治すには
上を向いた鼻先や低い鼻先を治すにはどうすればいいでしょう?
鼻先を下へ伸ばしたり、前方に高くしたりするためには大鼻翼軟骨を下方や前方に移動させる必要があります。
それには鼻中隔軟骨を下方や前方に拡大しなければなりません。これを可能にするのが鼻中隔延長術です。
第3章は 「鼻中隔延長術に必要な材料(軟骨)」 です。
軟骨を採取する場所は、鼻(鼻中隔)の軟骨か耳の軟骨か、胸の肋骨の内側の部分にある肋軟骨の3ヶ所から選択することになります。