
目尻切開 切開効果が大きく、後戻りもしない最新タレ目尻拡大術 Part2
前回のブログ(目尻切開 効果が大きく後戻りもしない最新術式 Part1)でもお話ししたように、従来の目尻切開は単純に目尻を切って外側に広げる手術でした。
それに対し、今私たちが行っている目尻切開は簡単に言えば目尻を外に引っ張り、さらに下方向にも移動可能な手術です。
下眼瞼には前回のブログで説明したグレーラインのすぐ下に瞼板という硬い板のような組織があります。

この瞼板は、瞼を支える骨格のような役割を果たしています。
同じ構造は上眼瞼にもあり、埋没法の瞼板法という術式の際に聞かれたことがある方もいらっしゃると思います。
この瞼板は前述のとおり硬いしっかりとした組織で、グレーラインにつながっているため、瞼板を外に引っ張ればグレーラインもそれに伴って外に動きます。
つまり、目尻切開の際に、瞼板を外に引っ張ることによって下眼瞼のグレーラインそのものを外側に移動させ目尻を広げるのがこの術式です。
さらに言えばグレーラインの外に目尻を作るのではなく、グレーラインそのものを外側に動かすのがこの手術のポイントです。
当然外に引っ張るためにはそれをどこかに固定する必要があります。
ご自分の目尻を指で触っていただくと、目尻のすぐ外に骨をさわれると思います。
これは目を収めている眼窩の周囲を構成する骨で、この部分は頬骨の一部になります。


骨にはその表面に骨膜という硬い丈夫な膜があります。
この骨膜に瞼板の外縁を固定することで下眼瞼のグレーラインを外側に移動させます。
ここでもう一つ大切なことがあります。
目尻の位置を外に移動させるだけであれば、目尻を切開せず上下のグレーラインのつながりを保ったまま瞼板と骨膜を固定するだけでいいように思えます。
でも、この方法には大きな問題があります。
それは上眼瞼のグレーラインを外に引っ張ると、目が開きにくくなるということです。
ご自分で今の目尻を外に引っ張ていただくと、このことが簡単にわかっていただけると思います。
明らかに、上まぶたが下がっていわゆる下垂したような状態になりましたよね。


つまり、下眼瞼のグレーラインを外に引っ張ることは問題なくても上眼瞼のグレーラインを外に引っ張ってはいけないということです。
ですから、この術式では下眼瞼と上眼瞼の間は従来の術式と同様、一旦切り離して下眼瞼のグレーラインだけを外に移動させます。
そのため上眼瞼に関しては従来の術式同様、切開で広がった部分にはグレーラインは存在しなくなります。
しかし、前回のブログの最初で触れたように、上眼瞼は元々まつ毛でグレーラインそのものがあまり見えていないこと、さらにまつ毛は外に伸びるため、上眼瞼の切開で広がった部分はまつ毛で隠れ目立ちません。
この術式を前回同様、イラストにしてみました。(まつ毛は省略しています)

稚拙なイラストで申し訳ありません💦
上の矢印のラインで切開し、下眼瞼の瞼板を外側の眼窩の骨膜に固定することで、下眼瞼のグレーライン自体が新しい目尻の位置まで移動しています。
イラストのように上眼瞼の広がった目尻にはグレーラインが存在しませんが、実際の目ではこの部分はあまり目立ちません。
ここで、この術式の特徴とメリットを整理してみたいと思います。
前回従来の術式の問題点を3つ挙げました。
改めて挙げると
1.目尻切開で広げた部分は細く見た目に分かりにくい
2.後戻りしやすい
3.切開で広げた部分はグレーラインが存在しない
では新しい術式でこれらの問題点が解消できたか検証してみましょう。
まず1ですが、瞼板の固定位置を下方に下げることによって上下のスペースを従来の術式より広げることができます。
2についても、瞼板と骨膜を強固に固定することで、後戻りを防げます。
3については先ほどからお話ししているように、少なくとも見た目に目立つ下眼瞼のグレーラインは新しい目尻の位置まで存在します。
というわけで、ほぼ従来の術式の問題点を解決できていると思います。
さらにプラスアルファのメリットがあります。
これは問題点の1でも触れたことですが、瞼板をどの高さの頬骨の骨膜に固定するかによって目尻の高さを変えることができます。
このことをイラストで説明します。

左から順番に、瞼板と骨膜の固定位置を下げています。
これだけでかなりイメージが変わります。
つまりこの術式では、目尻を外に広げるだけでなく、下げることも可能です。
目尻を下げる手術として目尻靱帯移動術がありますが、この手術を行わなくても目尻切開だけで目尻の位置を大きく下げることができます。
そして、下げれば下げるほど目尻の縦方向のスペースは広がります。
上のイラストの固定位置の違いで、どのくらいスペースの広がりに差があるかを見てみましょう。

目尻切開で広がった部分を水色で塗っていますが、かなり違いますよね。
だからと言ってあまり固定位置を下げすぎると、不自然な目になってしまうので注意が必要です。
当院では手術の前には、どの程度下がった感じがご自身の好みに合うのかをシミュレーション画像を用いて確認しているのでご安心ください。
では最後にこの術式で手術している目尻切開の実際のモニターの方を見てみましょう。
それぞれの症例で、正面と斜めからの術前後写真を提示しました。
それぞれの症例でご希望される目尻の高さが違うので、変化の程度には違いはありますが、
外方向に目尻は広がるだけでなく、目尻の位置が下がることで縦方向にも広がって、いわゆる「タレ目尻」になっています。
下まぶたのグレーラインも、手術で広がった新たな目尻位置ギリギリまで伸びているので、まつ毛が目尻まで存在していることもお分かりいただけるお思います。
モニター1 22歳女性

モニター2 39歳女性

モニター3 26歳男性

ヴェリテクリニックでは、すべての手術において今現在の技術に満足することなく、より優れた技術を絶えず追求しています。
この目尻切開も数年後にはさらに進化を遂げているかもしれません。
この記事の執筆者
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