
鼻中隔延長って結局何なの?Part2
前回の最後に、同じ程度の結果でも鼻中隔延長と鼻尖形成では違うというお話をしました。
実際の現場では、鼻尖形成で出来ることをあえて鼻中隔延長で行うということはないと思います。
でももし仮にそういったことがあったとすると、この二つの術式の結果にどういった差が出来るのでしょうか?
そのことを説明するにあたり、見ていただきたい写真があります。
まったく同じ横顔の写真を、シミュレーションソフトを用いて一か所だけ変えてあります。
如何ですか?
二つの写真の違いが判りますか?
ちなみに、この二枚は鼻根も鼻背も鼻先も、高さはまったく同じです。
そうです。
よく見ていただければ、鼻の穴の形状が違っているのがわかりますね。
これが、今日のテーマの答えです。
鼻尖形成と鼻中隔延長の大きな違い、それは全体としては同じ高さでも、伸びる場所が違うということです。
もう少し具体的に言えば、鼻の穴の側が伸びるのか、その先が伸びるのかの違いです。
言い換えれば、鼻の穴の形が変わるのか変わらないかの違いです。
このことについてもう少し詳しく説明します。
鼻を下から見たイラストを見ていただくと、鼻先は鼻の穴のある部分とその先に大きく分かれます。
鼻尖形成では、先端部に耳介軟骨などを移植するため、Aの部分が伸びます。
それに対し、鼻中隔延長では前回説明したように、鼻中隔軟骨に別の軟骨をつぎ足すことでを鼻尖部を前方や下方に移動させます。
この時、鼻孔を形成する外鼻翼軟骨が伸ばした方向に一緒に移動します。
そのため、鼻中隔延長では基本的にはBの部分が伸びます。
その結果、鼻中隔延長を受けた方の鼻の穴は、元の鼻の穴より縦長になります。
鼻中隔延長では、延長したうえにさらに鼻尖部に耳介軟骨を置くことも多いので、その場合はAもBも伸びることになります。
これは非常に大切なことで、先ほどお話ししたケースのように鼻尖形成と鼻中隔延長で全体の高さや形状がほとんど一緒の場合でも、鼻尖形成のほうが重くモッタリした鼻先に見え、鼻中隔延長のほうがすっきり見えます。
それ以外にも違いはあります。
それをお伝えする前に、鼻の解剖について簡単にお話をさせてください。
ガイコツを見るとわかりますが、鼻先には骨はありません。
鼻根から鼻背までは鼻骨と呼ばれる骨がありますが、その先は大きく空洞が開いています。
実際の体では、この部分の骨格はすべて軟骨で支えられています。
特に鼻先は、大鼻翼軟骨と呼ばれる軟骨が鼻の穴を囲むように存在し、この部分の形態を支えています。
鼻尖形成のような、鼻先に軟骨を乗せるだけの手術では、この大鼻翼軟骨のフレームを動かすことなく単にその先にボリュームを加えています。
ですから、前方ならまだしも、下方にこの方法で鼻を伸ばそうとすると、その方向にとってつけたようなふくらみが出来てしまい、とても不自然に見えます。
これが鼻中隔延長では、延長させた鼻中隔軟骨の方向に鼻孔を形成する大外鼻翼軟骨を一緒に動かしていきます。
つまり、鼻中隔延長では、鼻の一部が伸びているというより、鼻中隔軟骨を延長させた方向に、鼻先の組織が一体となって移動していることになります。
ですから下方に伸ばした場合でも、自然な形態を再現できるのです。
ほかのクリニックでカウンセリングを受けてきた方の中に、そこのドクターから「鼻中隔延長は必要ない」、もしくは「鼻中隔延長じゃなくても同じようにできる」といった説明を受けたとおっしゃる方がいますが、このように、鼻中隔延長でなければできないことは確実に存在します。
それぞれの手術の特徴やメリット、デメリットなどすべて把握したうえで、なりたい自分になるのに何が必要なのか正確に把握したうえで手術に臨んでいただけるといいですね。
ということで、次回は鼻中隔延長のデメリットについて説明してみたいと思います。
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