
頬骨は削っても小さくならない!? PART1~頬骨の構造
頬骨を小さくする手術を一般に「頬骨削り」と表現しますが、私はいつもこの名称に違和感を感じます。なぜなら、頬骨を小さくしたい方の多くが、削るだけの手術ではその希望をかなえることができないからです。
これを説明するためには、頬骨がどんな形をした骨なのかを説明しなければなりません。
頬骨の構造

という訳で、さっそく彼に登場していただきましょう。
頬骨は、頬骨体部と呼ばれる前方部分(写真オレンジ)と頬骨弓部(写真黄色)とよばれる側方部分に分けられます。
つまり、頬骨の前方への張り出しは体部で、横(側方)への張り出しは弓部であるということです。

これを正面から見るとこうなります。

さらに横から見るとこんな感じです。
頬骨を小さくしたいという場合、大きくて気になっている場所は、たいてい斜め前方から側方への張り出しです。
もちろん前方への張り出しを小さくしたいという方もいらっしゃいますが、この部分は若々しさやかわいらしさを保つ上で、多少はあった方が良い部分です。
逆に、側方への張り出しは、どんな方でもできれば無いに越したことはない部分です。

では、頬骨弓部は実際どんな形をしているのでしょうか。分かりやすくするために下から見てみましょう。

まだ、分かりにくいですね。見易くするために下顎をはずしてみましょう。

さらにアップに。
どうですか。分かりやすくなりましたね。

ここで注目していただきたいのは、頬骨弓部の厚みです。わずか5mm程したありません。
この模型は実物大ですが、男性をもとに作られているので、これでも厚いほうです。女性の場合はさらに薄い場合がほとんどです。
頬骨を削ると小さくなる?
では、頬骨が横方向に突出している方は、この部分が異常に厚いのでしょうか。
いえ、多少の厚みの差はあるかもしれませんが、ほとんど変わりません。
では、なぜ突出して見えるのでしょうか。
これは、この弓部のカーブに違いがあります。弓と表現するくらいですから頬骨弓部は弓のように弧状にカーブしています。
これはどんな方でも一緒なのですが、大きく横方向に突出している方はこの弓のしなり具合が大きいのです。

つまり、頬骨が横に張り出している方はこんな形をしています。
あれ、先ほどの写真との違いがわかりませんか?

では、二つの写真を重ねてみましょう。

さらに片側を拡大。
分かりやすくするため、イラスト的に表現するとこんな感じです。
これを見て、何かに気付きませんか。

さらに片側を拡大。
分かりやすくするため、イラスト的に表現するとこんな感じです。
これを見て、何かに気付きませんか。


そうです。
頬骨弓部が大きい方は、この部分を削るだけでは頬骨弓部が小さい方と同じ状態にはならないのです!
それどころかただでさえ薄い骨がさらに薄くなってしまい、とても弱くなってしまいます。
元々頬骨弓部は薄く細いため、スポーツや交通事故で骨折しやすい部分ですから、これがさらに薄くなってしまうのはちょっと怖いですよね。
頬骨体部は厚みがありある程度までなら削っても大丈夫な部分なので、前方の突出だけが気になる方(あまりいません)は削る治療で大丈夫ですが、横方向の突出を小さくしたい方が削るだけの治療を受けることは、その効果と安全性の両方で慎重に考えた方が良いかなと思います。
では、どんな治療であればこの弓部の形を大きく変えることが出来るのでしょうか?
つづきは「頬骨は削っても小さくならない!? PART2~削ってダメなら小さくしましょう」へ
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