
アゴの骨、削るだけで小さくなる? PART2~疑似手術
アゴ骨切り サカモト君クローンで疑似手術してみました
これまでお話ししたアゴの手術で分かりにくそうなものを、模型を使った疑似手術でお見せしたいと思います。
模型は、例のサカモト君(頭蓋骨模型の事です)の下顎だけのクローンを作って使いました。(石膏で出来ています。)
骨切り前出し

まず、骨切り前出しです。
最初に水平に切ります。こんな具合にアゴの骨が上下二つに分かれます。

横から見るとこんな感じです。

そしてこれを前方に移動します。

これだけなら単純な手術ですが、前にスライドした骨の後方に段差がどうしても出来ます。(斜線の部分です)
横から見ると小さな段差ですが、このあごの骨を切った時にできる切離面は意外と大きいため削ってスムーズにしないと後で気になります。
ですからこれを頑張って削ります。
サカモト君は顎が長くないので中抜きはしていませんが、中抜き手術を行うときは、水平に切るラインが一つ増えるだけでその他はほとんどこれと一緒です。
ただし、上下の骨の大きさの差が大きくなるので、中抜きしてさらに前方へ移動なんてことになると段差もいっそう大きくなり、これをなだらかにするのにとても手間がかかります。
切るよりこちらの方が大変なぐらいですが、ここをしっかりやらないと美しい顎にはなりません。

ちなみに水平骨切りをしたあごの切離面を裏側から見るとこんな感じです。

白くて分かりにくいので点線で囲ってみます。
骨に厚みがあるので、かなり大きな面になっていますね。

例えば中抜きの場合、この下に小さい骨がつながります。これを水色で示してみます。
そうすると、この赤い点線と水色の間が段差になります。
どうです。かなり大きいですよね。ここを頑張って削ってなだらかにしていきます。
骨切り垂直中抜き
もう一つ、垂直の中抜きを模型を使って行ってみました。

水平骨切りの後、下の骨の真ん中を10ミリほど縦に切って抜き、その左右の骨を会わせます。

こう見ると、この形になった下側の骨と上の骨がそのままスムーズにつながりそうすが、実際につなげてみるとこんな具合に段差が出来てしまいます。
当然、最後にこの段差を削って仕上げます。
この水平や垂直の中抜きは、実はまだいくつかのバリエーションがあります。
話が複雑になってしまいますので今回は代表的なものに絞ってお話してきましたが、新たな手法も生まれてきているので、機会を見てまたお話したい思います。
この記事の執筆者
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