手術なしでふくらはぎが細くなる
下腿ボトックス
下腿(かたい)とはひざから足首までの部分のことをいいます。
このブログでは「下腿」=「ふくらはぎ」にボトックスを注入することでふくらはぎが細くなるという内容です。
1.下腿ボトックス case1
Case1 は学生時代陸上競技をしていたというふくらはぎの筋肉が太い症例。
下腿の筋肉にボトックス注射を2回受けて、明らかにふくらはぎが細くなっています。
2.下腿ボトックス case2
Case 2のふくらはぎの筋肉はもともとそれほど太くありません。それでも、さらに細くしたいという希望でボトックス注射を2回受けました。
Case1と同じくボトックスの限界量を注射したところ、2回目の注射の後1週間ほど歩く時に力が入りにくかったと感じたそうです。
次回からはボトックスの量を7~8割に減らす予定です。
3.ボトックスが筋肉に与える作用
ボトックスを筋肉に注射するとその動きを止める作用があります。動かなくなった筋肉は1ヶ月ほどで痩せます。
この筋肉を萎縮させる効果を使って、えらの筋肉(咬筋)にボトックスを注射するとえらの張った顔を小顔にすることができます。このえらボトックスの注射は人気のある治療法です。多くの方がその結果に満足されています。
同じように下腿の筋肉にボトックスを注射するとふくらはぎが細くなりはずです。
しかし、ふくらはぎにボトックスを注射してもらったのに効果がなかったという患者さんの訴えを聞くことがあります。
ヴェリテクリニックでもこれまでふくらはぎのボトックス注射をしたのに明らかな効果がみられなかったことがあります。
この原因として、ふくらはぎの筋肉の大きさに対してボトックスの量が足りないことが考えられます。
一度に安全に投与できるボトックスの量には限界があります。
ふくらはぎには3つの大きな筋肉があります。安全に投与できる限界量を3つの筋肉に分けて使っていてはボトックスの量が少なすぎて筋肉の動きを止めることはできません。動きが止まらなければ筋肉は痩せてくれません。
そこで、限界量のボトックスをふくらはぎにある3つの筋肉のうち1つだけに集中して投与します。
4.症例で見る下腿ボトックスの効果
つま先立ちをした時に膨らむ外側の筋肉だけにボトックスの限界量を投与しました。
つま先立ちをしても、外側の筋肉に力こぶができなくなりました。
普通に立っている状態でも、ふくらはぎの外側のふくらみが小さくなっています。
今度はつま先立ちをした時に膨らむ内側の筋肉にボトックスの限界量を投与しました。
つま先立ちをした時の、内側の筋肉の力こぶがなくなりました。
普通に立っている状態の、ふくらはぎの内側のふくらみが小さくなりました。