このWebサイトを正常にご覧いただくには、お使いのブラウザのJavaScriptを有効にする必要があります。

MENU

鼻尖縮小を繰り返した症例の結果

1.鼻尖縮小を繰り返した症例の結果 症例 1

初診時の状態

太い鼻先と横に膨らんだ小鼻の修正を希望されていました。
鼻筋、特に目と目の間の部分が凹んでいますが、プロテーゼを入れるのは抵抗があるということで隆鼻術は希望されませんでした。

1-1 初回の鼻尖縮小手術

鼻の穴の中を切開(クローズ法)

鼻先の皮下脂肪を切除しました。

鼻先の左右の軟骨を縫いよせて鼻先の幅を細くしました。

上向きの鼻先が下に長くなるように鼻尖軟骨の先端に耳の軟骨を移植しました。

横に広がった小鼻が狭くなるように、鼻の穴の床の皮膚を切り、真皮を左右でよせるように縫いつけました。

1-2 症例の術後経過

鼻尖縮小+鼻尖形成+鼻翼縮小内側

術後2週間

手術から2週間後に鼻の中の糸を抜糸しました。正面から見ると鼻先が細くなっており、小鼻もスマートになっています。
横から見ると鼻先のやや上の部分が丸くふくれています。これは、鼻尖の皮膚が真ん中に集まったためにできたふくらみです。
ふくらみが平らになるように毎日テープを貼るように指導しました。また、鼻先のむくみを防ぐためにギプスもつけてもらうように指導しました。
このテープ圧迫やギプスの装着は鼻尖縮小の結果をよくするのに重要です。3カ月ほど続けることをお勧めします。
この患者さんは2週間以降検診に来られませんでした。

1-3 その後他院にて追加手術

ヴェリテクリニックでの鼻尖縮小手術から2年後に他院で再度鼻先の手術を受けたそうです。
他院で鼻先の手術を受けた3年後の状態

再手術によって細くなっていた鼻先は太くなってしまったようです。

1-4 再度ヴェリテクリニックへ

ヴェリテクリニックでの鼻尖縮小手術から2年後に他院で再度鼻先の出を受けたそうです。その結果、細くなっていた鼻先は太くなってしまったようです。
前回の手術のように鼻先を細くして欲しいと希望されて来院されました。
鼻尖縮小手術を繰り返しますと、皮膚の下に瘢痕組織という硬い肉ができて鼻先の皮膚は硬く厚くなります。そのため、鼻先を細くするのは非常に難しくなります。
通常でも鼻尖縮小の成功率は70%です。30%の方は鼻尖縮小術を受けても、鼻先は細くなりません。逆に太くなってしまうこともあります。
鼻尖の手術を受けたことがある場合には鼻尖縮小の成功率は50%まで下がります。
今回で3回目の手術になります。この患者さんに鼻尖縮小術を単独で行っても、鼻先が細くなる可能性は低いことが予想されます。
鼻尖縮小術単独の成功率は70%ですが、隆鼻術や鼻尖形成術(耳軟骨移植)や鼻中隔延長の手術と同時に鼻尖縮小を行うと成功率は80%以上になります。
一番最初のカウンセリングの時に指摘したように眉間から鼻先にかけて鼻筋が低いので、眉間と鼻筋にプロテーゼを入れて高くすることを勧めました。
鼻筋は低いのに正面で見ると太くてごついので鼻骨の幅寄せも同時に予定しました。

1-5 再手術の流れ

オープン法で鼻先の修正手術を行いました。

鼻先の皮下の瘢痕組織を切り取りました。
鼻先に追加された耳軟骨の幅が太かったのでトリミングして細くしました。

鼻の骨をカットして幅寄せしました。

眉間と鼻筋にゴアテックスを入れました。

鼻尖縮小再手術+鼻骨幅寄せ+眉間・隆鼻プロテーゼ
術後3か月

2.鼻尖縮小を単独で行った場合

【症例 2】

施術内容:鼻尖縮小 その他の施術:鼻翼縮小(上+外)
鼻尖の軟骨が大きくて張り出しが強いため鼻尖が太いタイプは鼻尖縮小の成績がよい

【症例 3】

施術内容:鼻尖縮小 その他の施術:鼻翼縮小(上+外)
【症例 4】

施術内容:鼻尖縮小術
症例2、3、4のように、鼻尖縮小を単独で行った場合、鼻尖を細くできた症例は全体の70%です。

3.鼻尖縮小を他の鼻尖の手術と同時に行った場合

【症例 5】

施術内容:鼻尖縮小 その他の施術:鼻中隔延長+隆鼻プロテーゼ
症例1や症例5のように、隆鼻術や鼻尖形成術(耳軟骨移植)や鼻中隔延長といった鼻尖を高くする手術をあわせて行いますと、鼻尖縮小術の成功率は80%以上になります。
症例1や症例5のように、他の手術をあわせて行うと鼻尖縮小の効果が現れる確率が高くなるだけでなく、効果自体も大きくなります。

4.まとめ

鼻尖縮小術を受けても3割の患者さんには効果がない。中には術前より太くなってしまうこともある。
クローズ法よりオープン法のほうが鼻尖縮小の成績は良い。
隆鼻術や鼻尖形成術(耳軟骨移植)や鼻中隔延長といった鼻尖を高くする手術をあわせて行うと、鼻尖縮小術の成績は良くなり、その効果も大きくなる。