西洋人顔の目元
ヴェリテクリニックには西洋人顔になることを希望して来院される患者さんがいます。
西洋人顔の目元 目次
西洋人顔の手術
額の輪郭形成
骨セメントというプラスチックで作ったプロテーゼをおでこの骨の上にかぶせる。
眉間プロテーゼ
骨セメントやゴアテックスを使って鼻の付け根から眉毛の間の部分を高くし、ノーズシャドウをはっきりさせる。希望によって肋軟骨を使用することもできる。
鼻中隔延長術
鼻先をできるだけ高く長くする。
隆鼻術
眉間プロテーゼとあわせて行うため、ゴアテックスを使って眉間から鼻筋までひとつながりのプロテーゼを入れる。
西洋人顔を目指して受けた手術の間違い
西洋人風の目元になりたいと希望して、大げさな目頭切開と全切開法による二重瞼の手術を受けて幅の広い平行型の二重を作っている人を見かけますが、目の彫りが深くないため二重に立体感がなく、とても西洋人風の目元には見えません。
西洋人風の目元にするためには、鼻筋をしっかりと高くすることは重要です。だからといって、大きなL型のシリコンプロテーゼを鼻筋に入れても目の彫りが深くなるほど目と目の間を高くすることはできません。
また、おでこが出っ張っていないのに鼻筋に無理矢理高い(厚い)プロテーゼを入れますと、おでこより鼻の付け根のほうが高くなってアバターのような不自然な鼻筋になってしまいます。
西洋人の目元の特徴
目の彫りが深い
- 額が出っ張っている
- 鼻筋が高い
眼球に対して目の上の骨(眉骨)や鼻の付け根の骨(鼻根部)がかなり前方に張り出しています。いいかえますと、目が周りの骨格に対して凹んでいるわけです。
そのため、まぶたには奥行きがあり、西洋人の二重は立体的にできています。
東洋人顔と西洋人顔の比較
それに比べ、我々東洋人の目には立体感がありません。私たちの二重はまぶたの皮膚が折りたたまれてできています。ちょうど、平らな紙を折りたたんでひだをつくったようなものです。
おでこの出っ張りが高いだけでなく、鼻の骨も高いのが特徴です。横から見ると眼球から鼻筋(鼻根部)までの距離の長さに驚かされます。
そして正面から見ると、ノーズシャドーとハイライトがくっきりしています。目と目の間に凹凸感があるため、目と目の間が一層近づいて見えます。
蒙古ひだがなく、平行型の二重
目頭では涙丘と呼ばれる目の内側端のピンクの結膜が完全に見えています。そのため、二重は目頭(内側)でも隠れることがなく、しっかりと平行型になっています。
蒙古襞が完全になくなるようにZ 法で目頭をしっかりと切り開き、二重は埋没法で幅広の平行型にしました。
鼻筋には厚さ4ミリのシリコンプロテーゼを入れました。しかし、それだけでは西洋人風の目元にはなりません。
この後、もっと西洋人顔にするために、二重は全切開術を行うことにしましたが、全切開をしても二重に奥行きができることはありません。立体的で深みのある二重を作るには、二重の上の部分、つまり、眉間と眉骨を高く盛り上げる必要があります。
また、目と目の間の凹凸感をしっかりつけるために鼻筋をしっかりと高くする必要もあります。そこで、肋軟骨を使って眉骨と眉間と鼻筋を高くしました。
二重の幅は内側から外側までほぼ同じ幅のこともありますが、外側よりも内側のほうが広いこともあります。西洋人の二重が内側で広く外側が狭いのは、おでこや鼻筋の骨が高くて目の彫りが深いという骨格によってそうなっているのです。内側の二重のラインを無理矢理高く作らなくても、目の彫りを深くすると自然に内側の二重幅が広くなります。
目力が強く、目と眉毛が近い
東洋人に比べ、西洋人は上まぶたを持ち上げる力(開瞼力)が強い傾向があります。そのため、目と眉毛の距離が近く、目を見開いたときには二重がかなり狭くなります。
目力が強くて目と眉毛が近いと目の彫りが一層深く見えます。
額を膨らまして目の彫りを深くするだけで、二重が立体的になり、二重の幅も変化します。特に、内側の二重が外側より広くなる傾向があります。この女性では額を12ミリ高くしました。
眼瞼下垂の手術を行いますと、目の開きがぱっちりし、眉毛が目に近づきます。そうなると目の彫りが一層深く見えます。