眼瞼下垂~第2章 : 眼瞼下垂の3つのタイプ
さて、眼瞼下垂はまぶたが黒目の上まで持ち上がらない状態のことです。
眼瞼下垂はその原因によって3つのタイプに分類できます。簡単にその3つを説明します。
眼瞼下垂~第2章 : 眼瞼下垂の3つのタイプ 目次
皮膚のたるみタイプ
皮膚たるみタイプというのは、まぶたの皮膚がたるんで垂れ下がっている状態です。
このタイプではまぶたを持ち上げる力は十分ありますので、まつ毛の生え際は黒目の上まで持ち上がっています。
しかし、たるんだ皮膚が垂れ下がって黒目にかぶさるため、前方が見づらくなります。
筋肉が弱っているタイプ
次に、筋肉が弱っているタイプですが、ここで問題となっている筋肉はぶたを引き上げる働きをする筋肉(眼瞼挙筋)のことです。
その筋肉の動きが弱すぎるため、まぶたを持ち上げることができません。このタイプではまつ毛の生え際が黒目の上まで上がりません。
筋肉が弱くなった原因は、生まれつき筋肉の発達が悪いものと老化によって筋肉が壊れてしまったものとがあります。
筋肉とまぶたの連結がゆるんだタイプ
最後の筋肉とまぶたの連結が緩んだタイプというのは、筋肉とまぶたの連結部分がゆるんでしまったため、筋肉の力がまぶたに上手く伝わらなくなったものです。
先ほどの筋肉が弱ったタイプとは違って、筋肉の動きには問題がありません。まぶたを持ち上げるように筋肉がいくら力を入れても、その力がまぶたに届かないわけです。
結果としては、先ほどのタイプと同様に、まぶたの動きが悪く、まつ毛の生え際が黒目の上まで上がりません。
3番目の連結が緩んだタイプは腱膜性眼瞼下垂と呼ばれています。腱膜というのは筋肉とまぶたを連結する部分です。
腱膜性眼瞼下垂というのは、すなわち、筋肉とまぶたのつながりがゆるんでしまったために目が開きにくくなった状態です。
3番目のタイプ(腱膜性眼瞼下垂)も老化によって起こります。
しかし、それだけではありません。10代~30代の人たちの中にも、腱膜がゆるんでいる人が意外に多いことがわかってきました。
特に、夜更かしをする・涙もろい・花粉症・女性・コンタクトレンズをする人に起こりやすい傾向があります。
なぜかと言いますと、これらに共通する“目をこする”という行為が、まぶたと筋肉の連結部分をすり切らせてしまうからです。
第3章は「眼瞼下垂 皮膚のたるみタイプの治療法」です。
眼瞼下垂は原因によって3つのタイプに分けることができます。第3章では、皮膚のたるみタイプの治療法の解説です。