
鼻翼縮小術
小鼻(鼻翼)が横に張り出した鼻はあぐらをかいたような鼻と呼ばれ、鼻の穴が大きく目立ち、鼻が全体に大きく見えます。
鼻翼縮小術というのは小鼻(鼻翼)の一部分を切り取って小さくする手術です。
切除方法

鼻翼縮小には外側を切除するか、内側を切除するか、外側と内側の両方を切除するかという3つの方法があります。
外側切除(図1)では鼻翼と頬の境目より外側の皮膚を含めて切除します。

内側切除(図2)では鼻の穴の床の部分で皮膚を切除します。
術後1週

従って、外側切除では鼻翼と頬の境目となる溝に沿って傷痕ができることになりますが、この傷痕は鼻翼と頬の境目となる溝に沿ってできるため目立ちません。
タイプごとの切除選択
内側切除よりも外側切除のほうが鼻の穴を小さくする効果は大きいけれども、外側切除では傷痕が鼻の外にできるため、内側を切除してもらったとおっしゃる患者様がいらっしゃいますが、これは正しい選択ではありません。
鼻翼の外側を切除するか内側を切除するのかは鼻翼(小鼻)の張り出している形によって決まります。鼻翼の付け根より外に鼻翼が張り出しているタイプには外側を切除します(上図1)。鼻翼の付け根より外に張り出していないタイプでは内側を切除します(上図2)。
この選択を誤ると効果が悪いだけでなく、不自然な形の小鼻を作ることになります。たとえば、小鼻が外に張り出していないタイプに外側切除を行うと(図3、写真C [小鼻が外に張り出していないタイプに外側切除が行なわれた例] )、小鼻の丸みが無くなり、鼻の穴の床と外側の境がシャープに角張ってしまいます。
[小鼻が外に張り出していないタイプに外側切除が行なわれた例の図3] | [小鼻が外に張り出していないタイプに外側切除が行なわれた例の写真C] |
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小鼻が外に張り出したタイプに外側切除を選択しても、小鼻を切り取りすぎると(図4,写真D[外側を切除しすぎた例])やはり丸みのない不自然な鼻になります。
[外側を切除しすぎた例の図4] | [外側を切除しすぎた例の写真D] |
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また、反対に小鼻が外に張り出したタイプに内側切除を行うと(図5,写真E[小鼻が外に張り出したタイプに内側切除が行なわれた例])、小鼻の張り出しがさらに丸くなり、鼻の穴も丸くなってしまいます。
[小鼻が外に張り出したタイプに内側切除が行なわれた例の図5] | [小鼻が外に張り出したタイプに内側切除が行なわれた例の写真E] |
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つまり、鼻翼縮小術で大切なことは小鼻の形を正確に把握して、小鼻や鼻の穴が術後に不自然な形にならないように切除する部位と切除量を決定することです。勿論、術後の傷痕がきれいになるように丁寧に縫い合わせることも大切です。
明確なデザインとその影響
[術後に後戻りが起こる例の図6]

デザインを正しく行えば、結果が得られます。ただし、内側切除術では切除された鼻の穴の内側の皮膚が外側に向かって引き延ばされて術後に後戻りが起こることが少なくありません(図6)。
これを避けるために、切除する鼻の床の組織から表皮だけを取り除いて真皮と筋肉からできた短冊状の組織(真皮弁)を作成し、これを正中部に作った皮下トンネルを通してお互いに縫い合わせることによって、小鼻を内側に向かって引き寄せます。
糸を使って両側の小鼻を引き寄せる方法もありますが、自家組織である真皮弁を用いたほうが持続します。
[外側切除の例] | [内側切除の例] |
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鼻翼縮小術の観察結果
鼻翼縮小術によって正面から見た鼻と鼻の穴はどのように変化するのか観察した結果を報告します。
まず、鼻翼の横幅は狭くなります。そして、正面から見える鼻孔縁の外側半分が短くなるとともに、傾きが強くなって、下へ下がってきます。そのため、鼻の穴の外側半分が小さくなります。すなわち、鼻翼縮小術は正面から見える小鼻と鼻の穴を小さくすることが目指せます。
ここで注意しなければならないのは、鼻の真ん中(鼻柱)が両側の小鼻より短くて下まで下がっていないタイプの短鼻のケースに鼻翼縮小術を行いますと、小鼻の外側が下に垂れてきますので、短鼻がさらに目立つことになります。
このようなケースには鼻中隔延長術を行うことが大切です。鼻中隔延長術を行うと、正面で見える鼻孔縁の内側半分が鼻の穴の内側半分の傾きが強くなって下へ下がってきます。
そのため、鼻中隔延長術だけを行っても小鼻の幅や鼻の穴は目立ちにくくなります。
もちろん、短鼻で小鼻の幅が広いケースでは鼻中隔延長術と鼻翼縮小術を併せて行うのが賢明です(写真S_T_U)。
どちらか一つだけとなると、鼻中隔延長術を選んだ方がいいでしょう。鼻孔縁がかなり上がって鼻の穴が正面から丸見えといったケースでは、鼻中隔延長術と鼻翼縮小術に加え、鼻孔縁を下げる皮膚と軟骨の移植術も取り入れて行います。
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