【目元・二重】スカーレス
スカーレスは、埋没法と全切開法のメリットを併せ持った理想的な二重形成術です。
二重のラインが消失しずらく、左右差も出にくく、傷跡がほとんど見えないのが特徴です。
これまでは埋没法が二重形成には理想的の方法でしたが、糸が外れてしまうと二重が乱れたり消失するのが難点でした。
全切開法はラインの消失が無い代わりに、左右差や二重幅の調整が難しかったり、傷跡が目立つというデメリットがありました。
埋没法
・二重のラインが自然に見える
・切らないので傷跡が無い
・シミュレーションやデザイン通りの二重を作りやすい
・左右差が出にくい
・修正がしやすい
・糸が外れ、二重が消失することがある
全切開法
・二重が消失しにくい
・余分な脂肪を直接見ながら正確に切除できる
・二重のラインがクッキリしすぎる
・左右差や二重の幅の調整が難しい
・傷跡が目立つ
・修正がしにくい
スカーレス
・二重のラインが消えにくい
・傷跡がほとんど目立たない
・二重のラインが自然に見える
・シミュレーションやデザイン通りの二重を作りやすい
・左右差が出にくい
・修正がしやすい
・余分な脂肪を直接見ながら正確に切除できる
全切開法で傷が目立つのは、二重をつくるライン上を切って腱膜と癒着させるので、二重がクッキリし過ぎたり、癒着の具合によって左右差が出てしまうことが原因です。
スカーレスは、二重のライン上で切開するのではなく、まつ毛の直上で切開するので傷跡がほとんど目立たず、二重のラインもクッキリし過ぎることがありません。
切開してまぶたの内部組織を直接見ながら糸をかけることで、確実に糸がしっかりした組織を通過していることを確認でき糸が外れにくく、埋没法のようにデザイン通りのラインで二重を形成しやすいです。
また、切開するので余分な脂肪を正確に取り除くこともできます。
1.二重のラインをデザインします。
2.ライン上に6ヶ所、小さい針穴を開けます。この穴に糸を通していきます。
3.まつ毛の直上で切開します。ここで切開すると傷跡が全く分からなくなります。
4.この範囲の内部を剥離します。
5.まぶたの皮膚を持ち上げます。
6.隔膜が現れますので、赤い線で切開して隔膜を破ります。
7.隔膜も持ち上げ、内部を露出します。
8.余分な脂肪があれば切除します。目視できるので確実に脂肪を取り除けます。
9.この状態であれば、確実にしっかりした組織(腱膜)へ糸を通すことができます。眼瞼下垂の症状がある場合には、挙筋を引っ張り出して、瞼板に縫い付ける操作を行います。
10.皮膚の裏側から針穴と腱膜を6か所とも糸で結ぶと二重のライン(食い込み)ができます。縛って余分な糸を切ります。
11.皮膚を閉じます。内部でしっかり糸が結ばれています。
12.縫合して傷を閉じます。
13.意図しない二重のラインができないように、「袋とじ」という処置を行い、糸で結んで強制的に予定の二重のラインを折りたたんでおきます。
14.袋とじは2~3日後に抜糸を行います。
15.デザイン通りのラインで、自然な食い込みの二重ができました。
16.針穴も、まつ毛の上の切開箇所も傷跡は全く分かりません。