症例番号:涙袋-007
糸による涙袋形成+¥220,000
担当医: 森島 容子
下眼瞼脱脂術(結膜側)のトラブル一覧
膨らみが残る
手術後、目袋の原因となっている脂肪を取り除く量が足りませんと、目袋の膨らみが残ることがございます。
筋肉や皮膚のゆるみが原因で、膨らみが残ることもございます。
対応
目袋のふくらみが気になる場合は、再度まぶたの裏側(結膜)を切開して、残っている脂肪があれば切り取ります。
ふくらみの原因が脂肪ではなく、皮膚や筋肉のタルミの場合は、手術をしても脂肪を取り除くことができませんことをご了承ください。
皮膚や筋肉のゆるみに対しては、皮膚を切開して目尻で筋肉を吊上げる下眼瞼切開術をご提案させて頂きます。再手術をしても、目袋のふくらみが完全には取れないことがありますことをご了承ください。
下まぶたが凹みすぎたと感じる
目袋の原因である脂肪を処理して、膨らみを小さくする手術です。脂肪をたくさん切り取りますと、目袋の部分が凹みます。患者様の好みによっては、仕上がりが凹み過ぎたと感じることがあります。目の下のくまの溝が深い人や涙袋が大きい人では、凹みが目立ちやすくなります。
対応
下まぶたの凹みが気になる場合、ヒアルロン酸で術前の状態近くまで膨らませることが出来ます。
ただし、ヒアルロン酸の効果は永久的なものではございません。定期的(1 年に1 回程度)に繰り返す必要がございます。
膨らみや凹み具合の左右差
脂肪の処理の多少の左右差が原因で、下まぶたの膨らみや凹みに左右差を起こすことがあります。元々、左右差がある人では左右差が残りやすくなります。
対応
下まぶたのふくらみや凹みに左右差がある場合は、上記に準じて調整を行ないます。
効果が物足りない
元々、下まぶたのすぐ下の頬の骨が後ろに引っ込んでいる、頬の肉が痩せている、あるいは加齢で頬の肉が垂れていますと、下まぶたの下の頬にボリュームが足りません。術後に下まぶた~頬にかけて凹みが出来て下眼瞼脱脂の効果が半減してしまいます。
対応
元々のシワやタルミ、頬のボリューム不足により、思った程の効果が得られないことがあります。
下まぶたの下の頬のボリュームがもともと少なく、術後に下まぶた~頬にかけて凹んで影になって見える場合は、ドールチークやミッドフェイスリフトで頬のボリュームアップを図ることをお勧めします。
小ジワ・シワ・タルミが残る、または増加する
目袋が小さくなりますと、下まぶたが持ち上がってタルミが少なくなったように見えます。基本的に脱脂術は、皮膚のシワやタルミを取り除く手術ではありません。目袋が小さくなりますと、ちりめんジワや細かいシワは増えることがあります。
対応
下まぶたのヒダのようなタルミや深いシワに対しては、下眼瞼切開術で余っている皮膚や筋肉を切り取る治療をおすすめ致します。ちりめんジワや笑いジワにはボトックスをおすすめ致します。
目のチクチク感
まぶたの裏側に縫合した傷が眼球の表面に触れてゴロゴロした違和感を感じることがありますが、通常2~3週間で違和感は落ち着きます。目にチクチクした痛みを感じる時は、糸がほどけて糸の先端が眼球にあたっている可能性があります。その場合、眼球を傷つける危険があります。
対応
できるだけ早く来院して頂き処置を受けて頂く事をお願い致します。通常は抜糸を必要としない手術ですが、抜糸をさせて頂きます。
感染(化膿する)
赤み・痛み・腫れ・熱感が増したり、長く続いたりする場合は、感染が疑われます。
対応
感染が起きた場合は、抗生剤の投与を行います。膿が溜まっている場合は、必要に応じて傷を再度開ける、もしくは、新たに切開し、膿を出す処置を行います。
血が溜まる
術後に傷の中で出血しますと、血が溜まってまぶたが腫れ上がります。血が溜まったままにしておきますと、感染やしこりを作る恐れがあります。
対応
出来るだけ早く処置をする必要があります。その際は再度傷を開け、溜まった血を排出します。
傷が開く
稀に糸が外れて、傷が開いてしまうことがあります。
対応
傷が開いた場合は、再度、縫合いたします。
白目や角膜の損傷
大変稀なことですが、可能性は否定できません。手術中に、手術器具が当たる、あるいは糸やまつ毛の先端が当たって眼球の表面に傷がつくことがございます。
対応
白目や角膜の損傷や眼球に火傷が生じた例も報告されています。状態に応じた処置や対応を行います。
眼球の火傷
大変稀なことですが、可能性は否定できません。手術中に血を止めるための電気メスやバイポーラによって発生した熱で、眼球の表面に火傷を作る可能性があります。
対応
白目や角膜の損傷や眼球に火傷が生じた例も報告されています。状態に応じた処置や対応を行います。
下眼瞼脱脂術のよくある質問
下眼瞼脱脂のダウンタイムはどのくらいですか?
ダウンタイムは少ない手術です。
個人差ございますが、1週間ほど腫れやむくみが出ることがあります。
内出血が出た場合はお化粧でカバー出来る程度です。基本的にはダウンタイムは少ない手術となります。
内出血が出た場合はお化粧でカバー出来る程度です。基本的にはダウンタイムは少ない手術となります。
下眼瞼脱脂の効果は永久ですか?
脂肪を取り除いた部分には脂肪はつきにくくなり、その後の老化防止に適しています。
術後からまた加齢が始まりますが、脂肪を取り除いた部分には脂肪はつきにくくなります。
繰り返しの手術は必要なく、その後の老化防止にも適しています。
繰り返しの手術は必要なく、その後の老化防止にも適しています。
涙袋形成(ヒアルロン酸注入)のトラブル一覧
アレルギーをおこす
ヒアルロン酸はもともと人間の体内にある物質ですが、ごくごく稀にアレルギーを起こすことがあります。
異常な赤みや腫れ・熱感等の症状が注入直後から、または、数日後から2 週間の間に現れます。
対応
アレルギーを起こした場合、抗アレルギー剤の内服や点滴(ステロイド)を受けて頂く為に、通院が必要となります。
しびれが生じる
注射の針が神経にあたって、しびれが生じることがあります。
対応
自然な回復をお待ちいただかなければなりません。回復するのに1 ヶ月程、長くて3 ヶ月程かかることもあります。
希望通りの形にならない・左右差が出る
涙袋の形や膨らみを確認しながら、少しずつヒアルロン酸を注入させて頂きます。
注入後は腫れの消退やヒアルロン酸の水分吸収によって涙袋の大きさが1~2 週間で変化することがあります。
また、ヒアルロン酸によってできる涙袋の形や膨らみは元々の涙袋の形や下まぶたの皮膚の余裕やつっぱりに影響されますので、注入量や注入部位を工夫しても、ご希望通りの形に涙袋の形ができないことがあります。
結果として涙袋の膨らみが足りない、膨らみすぎてしまう、下の方に広がってしまう、クッキリとした膨らみができない、左右差ができることがあります。
対応
ヒアルロン酸分解注射で部分的あるいは全体に溶かすことが可能です。
もう少しふっくらさせたいとご希望の場合は、追加注入をさせて頂きます。
ヒアルロン酸分解注射で溶かした後で、再び涙袋にヒアルロン酸注入をご希望の場合は、3日以上間を空けて頂く必要があります。
注入部が凸凹になる
目の周りは皮膚が大変薄いため、注入したヒアルロン酸の形が皮膚の表皮に浮き出ます。注入直後は数珠状に注入されたヒアルロン酸が凹凸して見えますが、1 週間でヒアルロン酸がまわりになじんで滑らかになります。
対応
マッサージをしていただきますと、ヒアルロン酸をまわりになじませることができ、凸凹や膨らみが滑らかになります。
それでも改善しない場合は、ヒアルロン酸分解注射で溶かすことが可能です。
感染(化膿する)
注入部の熱感、痛み、腫れ、赤みが増し続けたり、その症状が長引く場合には感染が疑われます。
対応
感染が起きた場合、内服薬の処方、抗生剤の投与のため通院が必要になります。
注入したヒアルロン酸は、ヒアルロン酸分解注射で溶かす処置を致します。
稀ではありますが、感染がひどい場合には、切開をして膿を出す必要があります。
皮膚の壊死
血管内にヒアルロン酸が注入されると、皮膚の壊死が起こる可能性があります。
大変稀なケースですが報告例はあります。
対応
皮膚が壊死した場合は、状態により必要な処置をさせて頂きます。通院が必要になることもあります。
涙袋形成(脂肪注入)のトラブル一覧
感染(化膿する)
脂肪注入の手術後、熱感・痛み・腫れが増す、あるいは長引く場合は、感染が疑われます。
対応
感染が起きた場合は、内服薬服用や抗生剤の投与を1 週間続けて経過をみます。
膿がたまった時には、皮膚を切開して膿を出す処置をさせて頂きます。
血が溜まる
術後皮膚の中で出血が起こると、傷の中に血が溜まってしまい、腫れ上がります。
対応
再度、傷を開け溜まった血を排出する処置をします。
物足りないと感じる
脂肪の生着率には個人差があり、予想外に吸収されて膨らみが足りなくなることがあります。
対応
手術後の経過が物足りないと感じる場合、足りない部分に再度脂肪注入をするか、ヒアルロン酸を注入して膨らみを補うことができます。
膨らみすぎたと感じる
脂肪の生着率には個人差があり、予想以上に生着がよく、膨らみすぎてしまうことがあります。
対応
膨らみすぎたと感じる場合、膨らみすぎた部分の脂肪を吸引する、ステロイド(ケナコルト)注射を打つ、あるいは脂肪溶解注射を打つといった方法があります。
※ステロイドには脂肪を萎縮させる作用がありますが、副作用としては、凹みすぎる、皮膚が薄くなる、毛細血管が浮きでるといった事があります。
左右差
脂肪の注入量や注入部位はできるだけ左右でそろえるように行いますが、生着率が左右で異なり、膨らみに左右差を生じることがあります。
対応
左右差の修正をご希望の場合、ボリュームの足りない側に脂肪の追加注入をする、あるいはボリュームが大きい側に脂肪吸引を行うといった処理をさせて頂きます。
皮膚の色素沈着
内出血ができることは珍しいことではありません。
稀に、内出血の血液の分解産物の色素が皮膚の中に残って、茶色の色素沈着が続くことがあります。
対応
内出血が起きた場合、通常約3週間で消失します。
茶色の色素沈着が続くことがありますが、6~12ヶ月で色は薄くなっていきます。
傷跡の盛り上がり・凹み・色素沈着
脂肪を吸引した所に、数ミリの傷跡が何ヶ所かできます。体質によって傷跡がケロイドのように赤く盛り上がったり、色素沈着を起こしたり、凹んだりして目立つ場合があります。
対応
気になる場合、下記の方法を用います。
・ステロイド(ケナコルト)注射
赤く盛り上がった傷を平らにする処置を行います。
効果が出るまで、1ヶ月に1回の治療を繰り返す可能性があります。
またステロイドの副作用として、皮膚や傷が凹む、細かい血管が浮き出るといったことがあります。
・ハイドロキノンクリーム
色素を薄くします。
・トレチノイン+ハイドロキノンクリーム
肌のターンオーバーを早め、新たな皮膚を再生させます。
・切開法
凹んで目立つ傷は、切開して再縫合を行います。
テープかぶれ
手術後、傷口を保護するためにテープを貼らせて頂きます。皮膚の弱い方ですとテープかぶれを起こす場合があります。
対応
なるべくテープかぶれにならないように、テープを貼るのは短期間にさせて頂きます。
テープかぶれで出来た水ぶくれや皮膚のむけた所は、1~2週間で治りますが、その後3~6ケ月程色素沈着になることがあります。
その場合は、ハイドロキノンクリーム、トレチノイン+ハイドロキノンクリームでの治療をおすすめします。
涙袋形成のよくある質問
涙袋形成は痛いですか?
痛みには個人差があります。
涙袋ヒアルロン酸注入の際には、痛みの軽減のため、注入箇所に麻酔クリームや麻酔テープを貼ってから注入しております。
手術での涙袋形成の場合、静脈麻酔+ラリンゲルマスク麻酔を使用するため手術中に痛みを感じることはありません。
手術での涙袋形成の場合、静脈麻酔+ラリンゲルマスク麻酔を使用するため手術中に痛みを感じることはありません。
涙袋形成のダウンタイムはどのくらいですか?
個人差ありますが、1週間程度です。
個人差はありますが、ヒアルロン酸注入の場合、多少の腫れが数日程度で1週間程で馴染み完成となります。
手術での涙袋形成の場合は、腫れやむくみは1~2週間程度で落ちついてきます。
内出血が出た場合1~2週間程で消失しますが、その間お化粧でカバー頂けます。
手術での涙袋形成の場合は、腫れやむくみは1~2週間程度で落ちついてきます。
内出血が出た場合1~2週間程で消失しますが、その間お化粧でカバー頂けます。
涙袋ヒアルロン酸はどのくらい持続しますか?
ヒアルロン酸は1年以上、手術の場合はより持続します。
持続期間には個人差もありますが、ヒアルロン酸注入であれば約1年は持続し、その後2~3年かけて徐々に吸収されていきます。膨らみの減りを感じたら、再度注入頂けます。
手術による涙袋形成の場合は持続します。
但し、年齢を重ねてたるみが出てくると、涙袋を形成することで老けて見える場合もありますので注意が必要です。
リスク
アレルギー、赤み、色素沈着、しびれなどが生じる場合があります。