「裏ハムラといえば三苫先生」というイメージで患者様に来ていただいていますが、「ミッドフェイスはどうしても必要なのですか？」というお問い合わせを受けます。

私は裏ハムラが必要な方には、大抵ミッドフェイスリフトも必要という考えで余程のことがない限りは基本的に「裏ハムラ＋ミッドフェイスリフト」を併用して行います。

料金もダウンタイムも変わりませんので、なぜミッドフェイスリフトを併用した方が良いのかについて知っていただいて、みなさんのご理解の一助になると幸いです。

こちらの患者様は、目のクマの膨らみが軽度で、目の下が落ちている状態ですね。

「涙袋をより目立たせたい」ということで「ハムラはいらない」というように仰いました。

裏ハムラも脱脂術もクマより上はいじらないので、涙袋の形は変わらないですが、確かにこちらの患者様の場合、脱脂をすることで膨らみがなくなり、涙袋が目立ちやすくなる可能性があります。

裏ハムラは脂肪を移動する手術なので、下眼瞼の膨らみが残るため、涙袋をより目立たせたい方は「脱脂＋ミッドフェイスリフト」がおすすめです。

ただ、こちらの患者様はここの皮膚の引っ付きがすごく強いので、脱脂だけをしてしまうと影になってより不健康に見えてしまうので、「下眼瞼脱脂＋ミッドフェイスリフト」を行いました。

普段なら「裏ハムラ＋ミッドフェイスリフト」が適応ですが、患者様の強いご希望でそのような手術になりました。

そういうご要望もお受けできますので、値段は変わらないですが、色々なご希望をお伝えいただければと思います。

アフターの方は半年後ですが、脱脂して目の下を少し上げただけですが、ほうれい線に溜まっている脂肪が目の下にきて、非常に健康的で若く見えるようになりました。

「絶対に涙袋を目立たせたい」という方は、この方法でも良いのかなと思います。

2人目の患者様です。

目のクマが膨れていて、鼻の横が凹んでおり、頬にボリュームが落ちている状態です。

逆に言えば目のクマが膨らんでいて少し出ているくらいなら、それは脱脂でも良いんですよね。

なので患者様によっては、ハムラご希望の方でも脱脂の方が適応の場合は脱脂を提案します。

ただこちらの患者様の場合は、目の下がペタッとくっついて、鼻の横にボリュームがないので「裏ハムラ＋ミッドフェイスリフト」の適用です。

目の裏から脂肪をずらしていって膨らみを緩和させます。ただ０にはならないです。

右側が術後になりますが、ほうれい線の部分の落ちている感じがグッと上がって、若々しく可愛い健康的な雰囲気ですね。

もし裏ハムラだけを行ったら、目の下のクマの凹みを矯正する力が足りないんですよね。

裏ハムラが適応な方は、元々目の下が少し凹んでいる方が多いので、ミッドフェイスリフトとの併用が必須です。

そうです。

ここで1つ注意点があるのですが、表からする場合は、目の下を剥離して頬を上げられるので、目頭や目頭も上げます。

ただ今回、「ミッドフェイスリフト」と言っているのは裏からできる範囲（経結膜式）でという風になっているので、脂肪を固定する際、裏側から外側を引き上げると頬の中央の骨に付いている靭帯の力をより強く出してしまってゴルゴラインが目立つことがあります。

なので裏からする場合は、頬骨あたりはあまり手を付けるのは良くないので、目の下の中央と目頭の下に留めます。

糸で縫い付けて1〜2週間程でそこに癒着するので、2週間で糸は要らなくなりますが、2週間で溶ける糸というのはないので、ヴェリテクリニックでは3〜6ヶ月で溶ける糸を使っています。