
この記事の監修
鈴木 医師
ヴェリテクリニック 医師
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鼻整形には、鼻を高くする施術、小鼻の大きさなどを整える施術など、様々な種類があります。
近年は鼻にコンプレックスを抱いている方が多く、鼻整形を検討する方も増えています。
一方で、「鼻整形は種類が多く、どの施術方法を選べば良いかわからない」「手術後の仕上がりやリスクが不安」といった悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、鼻整形を検討している方に向けて、鼻整形の種類や選び方を詳しく解説します。また、理想の鼻に近づくためのポイントや、注意点についても取り上げています。
鼻整形に興味があるけれど、不安や疑問があるという方はぜひ参考にしてみてください。
目次
鼻の形とよくある鼻の悩み

日本人に特有の鼻の形や、よく見られる鼻に関する悩みについて詳しく解説します。
それぞれの特徴を理解し、自分の鼻の悩みを明確化するための参考にしてみてください。
鼻筋が低い
鼻筋の低さは、日本人などのアジア系の人種によく見られる鼻の悩みです。鼻筋の低さは骨格や遺伝的な要因が影響しています。
鼻筋が低い場合、顔全体に立体感がなく、のっぺりと平面的に見えやすくなります。
横顔が平らに見えるため、すっと通った鼻筋を希望される方は多いです。
小鼻が広がっている
小鼻の広がりも、鼻の悩みとして多く挙げられる特徴の1つです。小鼻が広がっている場合、顔全体のバランスに影響します。
小鼻の幅は、目と目の間の距離と同じくらいが理想的とされていますが、それより広い場合、鼻の穴が目立ちやすく、鼻自体の存在感が強調されることがあります。
鼻先が丸い
鼻先が丸い形は、「団子鼻」とも呼ばれ、こちらも代表的な悩みとして挙げられます。
アジア系の人種に多く見られ、鼻翼軟骨が柔らかく、皮膚が厚いことが原因で起こります。
鼻先が上を向いている
鼻先が上を向いている形は、「アップノーズ」もしくは「豚鼻」とも呼ばれます。
鼻先が上を向きすぎると、鼻の穴が目立つため洗練された印象ではなくなります。
特に、正面から見た際の印象に大きな影響を与えるため、気にする人が多い特徴と言えます。
鼻筋が凸凹している
鼻筋に凸凹がある形は、「鷲鼻」や「段鼻」とも呼ばれます。
ハンプと呼ばれる鼻骨と鼻軟骨の2種類の骨が前方に突出しているため、段差が大きいとゴツゴツとした男性的な印象を与える場合があります。
【悩み別】おすすめの鼻整形の種類
鼻に関するさまざまな悩みを解決するために適した美容整形の種類について、具体的に解説します。
理想の鼻に近づくための施術を選ぶ参考にしてください。
鼻筋を高くする → 隆鼻術(鼻プロテーゼ)

担当医:李 政秀
施術名 | 料金・リスク |
---|---|
アゴ骨切り(中抜)/アゴ骨切り(中抜+前出し) | 1,210,000円 修正の場合 + 220,000円 |
感染、血が溜まるなど | |
隆鼻術(オーダープロテーゼ) | 440,000円 |
内出血、感染、プロテーゼがズレるなど | |
鼻中隔延長術+肋軟骨移植術 | 990,000円 |
内出血、感染、鼻閉感など | |
鼻翼基部プロテーゼ挿入術(貴族手術)オーダープロテーゼ | 440,000円 |
内出血、感染、異物感など | |
ボトックスナボタ注入(眉間・アゴ・目尻・額・目の下) | 各33,000円 |
違和感がある、薬が広がり過ぎるなど |
※当時の価格で現在とは異なる場合があります
鼻筋を高くして立体感を出したい場合には、隆鼻術が適しています。
隆鼻術は、鼻筋にシリコン製のプロテーゼや自家軟骨を挿入することで、高さを出しながら鼻全体の形を整えます。特にシリコン製プロテーゼは、形状を維持しやすく、幅広く使用されています。
鼻筋を高くすることで、顔全体が引き締まり、シャープな印象を与えるだけでなく、小顔効果も期待できます。
さらに、骨格や希望する仕上がりに合わせてオーダーメイドのプロテーゼを作成することも可能です。
これにより、一人ひとりの顔立ちに合わせた、自然で理想的な鼻のラインを作り上げることができます。
小鼻の広がりを抑える → 鼻翼縮小術

担当医: 福田 慶三
施術名 | 料金・リスク |
---|---|
鼻翼縮小(内・外・上) | 660,000円 |
感染、鼻の穴の左右差、小鼻の引きつれ感など | |
鼻尖縮小術 | 330,000円 |
感染、血が溜まる、傷跡の盛り上がりなど |
※当時の価格で現在とは異なる場合があります
小鼻の広がりを抑えたい場合には、鼻翼縮小術がおすすめです。
鼻翼縮小術では、広がった小鼻の余分な組織を切除することで、鼻翼全体の幅を狭めます。それによって、鼻の穴が目立たなくなり、顔全体を整った印象にすることができます。
施術方法は、小鼻の形状に応じて異なります。外側、内側、またはその両方を切開することで小鼻を調整します。
鼻翼縮小術は、小鼻の広がりの程度や希望する形によってアプローチが異なるため、施術前のカウンセリングでしっかりと相談することが重要です。
鼻先の丸みを解消する → 鼻尖形成術

担当医: 森島 容子
施術名 | 料金・リスク |
---|---|
埋没法(4点固定) | 132,000円 |
二重幅の左右差、希望の二重幅と異なる、ラインの消失 | |
鼻尖形成術+鼻尖縮小術 | 550,000円 |
感染、血が溜まる、傷口が開くなど |
※当時の価格で現在とは異なる場合があります
鼻先の丸みを解消したい場合には、鼻尖形成術が適しています。
鼻尖形成術では、鼻先を細くするだけでなく、高さも出すことが可能です。
耳の軟骨を移植することで、鼻先をツンと上向きに整えたり、斜め下に尖らせるなど、希望の形状に仕上げることができます。それによって、鼻全体が洗練され、顔立ちがシャープな印象になります。
ただし、移植できる軟骨の量は鼻先の皮膚の状態によるため、どの程度高さを出せるかは施術前に医師と十分に相談することが重要です。
鼻の穴を見えにくくする → 鼻中隔延長術

担当医: 積山 真也
施術名 | 料金・リスク |
---|---|
隆鼻術+眉間プロテーゼ挿入術(オーダープロテーゼ) | 770,000円 |
内出血、感染、プロテーゼがズレるなど | |
鼻中隔延長術+肋軟骨移植術 | 990,000円 |
内出血、感染、鼻閉感など | |
鼻尖縮小術 | 330,000円 |
内出血、傷跡の盛り上がりなど |
※当時の価格で現在とは異なる場合があります
鼻の穴を見えにくくしたい場合には、鼻中隔延長術がおすすめです。
鼻中隔延長術は、主に肋軟骨などの自己軟骨を鼻先に移植して鼻の長さを伸ばし、形状や角度を整える施術です。
また、鼻先を下方向に伸ばして鼻の穴を目立たなくするだけでなく、斜め前方に出して高さを加えるなど、患者様の希望に合わせた柔軟なアプローチが可能です。
そのため、鼻中隔延長術は多くの悩みに対応できる汎用性の高い方法といえます。
鷲鼻を治したい→わし鼻形成

担当医: 森島 容子
施術名 | 料金・リスク |
---|---|
隆鼻術(オーダープロテーゼ) | 440,000円 |
感染、血が溜まる、傷口が開くなど | |
わし鼻形成術 | 660,000円 |
感染、血が溜まる、傷口が開くなど | |
鼻骨骨切り幅寄せ術 | 660,000円 |
感染、血が溜まる、傷口が開くなど | |
鼻中隔延長術+肋軟骨移植術 | 990,000円 |
感染、血が溜まる、アレルギー反応など |
※当時の価格で現在とは異なる場合があります
鷲鼻を改善したい場合、わし鼻形成が効果的な手術方法です。わし鼻形成では、鼻筋の中央部分にある「ハンプ」と呼ばれる盛り上がりを滑らかなラインに整えます。
具体的には、鼻筋の突出した骨や軟骨を切除し、横顔の美しいストレートラインを形成します。これにより、目立つ鷲鼻が緩和され、顔全体が整った印象になります。
一方で、骨や軟骨を削る手術に抵抗がある場合、ヒアルロン酸やプロテーゼを用いる方法もあります。この方法では、ハンプの上下に注入物を挿入し、鼻筋のバランスを整えることで、相対的に鷲鼻を目立たなくさせることが可能です。
鼻整形で理想の鼻を叶えた症例を紹介
ここからは、鼻整形で理想の鼻を叶えた症例を紹介します。
隆鼻術+鼻中隔延長術を行った症例

担当医: 福田 慶三
施術名 | 料金・リスク |
---|---|
隆鼻術+眉間プロテーゼ挿入術(オーダープロテーゼ) | 770,000円 |
内出血、感染、プロテーゼがズレるなど | |
鼻中隔延長術+肋軟骨移植術 | 990,000円 他院修正の場合 + 220,000~¥440,000円 |
内出血、感染、鼻閉感など | |
鼻翼基部プロテーゼ挿入術(貴族手術)オーダープロテーゼ | 440,000円 |
内出血、感染、異物感など | |
額(オーダープロテーゼ) | 660,000円 |
感染、アレルギー反応、血が溜まる |
※当時の価格で現在とは異なる場合があります
こちらは、隆鼻術(眉間プロテーゼ含む)と鼻中隔延長術を行った症例です。
上がり気味だった鼻先がしっかりと下がりつつ、鼻筋と鼻先に高さも出たことで、洗練された印象の鼻になりました。また、眉間プロテーゼにより、鼻全体が一体的にバランスよく馴染んでいます。
隆鼻術+鼻中隔延長術+鼻尖縮小術を行った症例

担当医: 李 政秀
施術名 | 料金・リスク |
---|---|
隆鼻術+眉間プロテーゼ挿入術(オーダープロテーゼ) | 770,000円 |
感染、血が溜まる、傷口が開くなど | |
鼻中隔延長術+肋軟骨移植術 | 990,000円 |
感染、血が溜まる、アレルギー反応など | |
鼻尖縮小術 | 330,000円 |
感染、血が溜まる、傷跡の盛り上がり | |
頬部リフト(SMAS法、スタンダード法、MACSリフト) | 990,000円 |
感染、中縫いの糸の露出、血が溜まる | |
バッカルファット除去 | 330,000円 |
感染、血が溜まる、除去後の取り残し |
※当時の価格で現在とは異なる場合があります
こちらは、隆鼻術(眉間プロテーゼ含む)、鼻中隔延長術、鼻尖縮小術を行った症例です。
低く短かった鼻に高さと長さが加えられたことにより、幼い印象から大人っぽいすっきりとした印象に変化しました。
隆鼻術+鼻中隔延長術+鼻尖縮小術+鼻翼縮小術を行った症例

担当医: 李 政秀
施術名 | 料金・リスク |
---|---|
隆鼻術+眉間プロテーゼ挿入術(オーダープロテーゼ) | 770,000円 |
感染、血が溜まる、傷口が開くなど | |
鼻中隔延長術+肋軟骨移植術 | 990,000円 |
感染、血が溜まる、アレルギー反応など | |
鼻尖縮小術 | 330,000円 |
感染、血が溜まる、傷跡の盛り上がり | |
鼻翼縮小術(内・外・上のうち2箇所) | 495,000円 |
感染、鼻の穴の左右差、小鼻の引きつれ感 |
※当時の価格で現在とは異なる場合があります
こちらは、隆鼻術(眉間プロテーゼ含む)、鼻中隔延長術、鼻尖縮小術、鼻翼縮小術を行った症例です。
全体的に存在感が強く、ぼてっとしたイメージだった鼻が、すっきりと整い、ガラリと印象が変わりました。鼻がシャープになったことにより、顔全体も引き締まって見えます。
理想の鼻になるためのポイント

鼻整形で満足のいく結果を得るためには、あらゆるポイントを押さえることが重要です。
ここからは、理想の鼻を手に入れるための具体的なポイントを解説します。
実績のあるクリニックを選ぶ
理想の鼻を手に入れるためには、鼻整形の実績が豊富な医師が在籍するクリニックを選ぶことが重要です。
鼻は顔の中心に位置する立体的な構造であり、見た目だけでなく呼吸や嗅覚といった機能面でも重要な役割を担っています。
そのため、患者の希望に沿ったデザインを再現しながら、機能を損なわないためには、経験豊富で高度な技術を持つ医師を選ぶことが不可欠です。
クリニックを選ぶ際には、公式サイトで医師の経歴や過去の症例写真を確認するのはもちろん、SNSや口コミサイトで実際の患者の評判をチェックすることも大切です。
適切なクリニック選びは、術後の満足度に直結する大きなポイントになります。
理想の鼻の形を明確化する
自分がどのような鼻の形を目指したいかを明確にすることも、理想の鼻を手に入れる上で大切です。
漠然と「きれいな鼻になりたい」と考えているだけでは、仕上がりのイメージが医師と共有できず、理想と現実のギャップが生じる可能性があります。
希望する鼻の高さや小鼻の大きさ、鼻先の形状など、具体的なポイントを事前に整理しましょう。
また、憧れのモデルや芸能人の鼻が必ずしも自分に似合うとは限りません。自分の顔全体のバランスに合った理想の鼻を考えることが重要です。
カウンセリングの際には、写真やイメージ資料を用意して、医師にしっかりと希望を伝えることで仕上がりのイメージを共有できます。
適切な手術方法を選択する
理想の鼻を実現するためには、自分の鼻の状態に合った適切な手術方法を選ぶことも重要です。
鼻整形には、鼻筋を高くする隆鼻術、小鼻を小さくする鼻翼縮小術、鼻先を高くする鼻尖形成術など、さまざまな施術方法があります。
鼻は、鼻筋、小鼻、鼻先などが複雑に構成して形作っているため、1つの施術では理想の形を作れない場合もあります。例えば、予算の都合で1つの施術だけを選択すると、理想とかけ離れた結果になることも。
自分の希望に合った最適な施術方法を選ぶために、医師としっかり相談し、必要に応じて複数の施術を組み合わせることを検討しましょう。
理想の鼻を手に入れるには、予算だけでなく、効果や仕上がりを重視した選択が大切です。
鼻整形に関する注意点

ここからは、鼻整形を検討する際に注意すべきポイントを詳しく解説します。
鼻整形で後悔しないために、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
無理なデザインを求めない
あまりに無理のあるデザインは選ばないことが、鼻整形を成功させる鍵となります。
高すぎる鼻筋や極端に小さい小鼻は、顔全体のバランスを崩すだけでなく、鼻の機能障害を引き起こすリスクがあります。呼吸がしづらくなったり、皮膚に過度な負担がかかったりする可能性も否定できません。
また、鼻は一度手術を行うと元に戻すことが難しい部位です。そのため、医師としっかり話し合い、現実的かつ顔全体の調和を考慮したプランを立てることが大切です。
十分なダウンタイムを確保する
鼻整形を受ける際は、十分なダウンタイムを確保することが大切です。
鼻整形は、鼻呼吸の制限や、軟骨を採取した部位の痛み、麻酔の影響など、体にかかる負担が大きいです。
そのため、ギプスがマスクで隠せるからといって早々に予定を詰めると、体調を崩したり、炎症が起きたりする可能性が高まります。
術後のトラブルを防ぐためにも、手術後はしっかりと体を休める時間を確保することが重要です。特に抜糸が終わるまでは、できるだけ安静に自宅で過ごすことをおすすめします。
適切な術後ケアを行う
鼻整形を成功させるには、術後の適切なケアが不可欠です。
手術後には炎症や感染といったトラブルが発生するリスクがあります。これらを放置すると、最悪の場合、皮膚の壊死など重大な問題を引き起こす可能性もあります。
処方された薬をきちんと服用することはもちろん、禁煙・禁酒や入浴・運動の制限を守ることが大切です。また、可能であれば人込みを避けて、鼻を無闇に触らないなどの日常的な注意も必要です。
万が一、腫れや痛みが異常に強くなったり、違和感を覚えた場合には、速やかに医師に相談し、適切な対応を受けましょう。
まとめ
今回は、鼻整形の種類について解説しました。
本記事のポイントは次のとおりです。
- 鼻の低さや丸さ、小鼻の広がりなどに対して悩みを持っている人が多い
- 隆鼻術や鼻翼縮小術、鼻尖形成術など、それぞれの鼻の悩みに応じた鼻整形がある
- 理想の鼻になるためには、自分に合った希望の形を明確化し、実績のあるクリニックで手術を行う
- 鼻整形後は十分なダウンタイムを確保し、適切な術後ケアを行う
鼻の形には、鼻筋が低い、鼻が丸い、小鼻が広がっているなど、さまざまな悩みがあります。
そのような悩みを解消するためには、隆鼻術や鼻翼縮小術、鼻尖形成術など、それぞれの悩みに応じた鼻整形を行うことが有効です。
理想の鼻を手に入れるには、自分に合った希望の形を明確化し、実績のあるクリニックで施術を受けることが重要です。
理想の鼻を手に入れたい方は、まず信頼できるクリニックでカウンセリングを受け、自分の希望や顔のバランスについて医師としっかり相談してみてください。