この記事の監修
仲宗根 医師
ヴェリテクリニック 医師
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二重切開法は失敗することがある?
失敗するとどうなるの?対処法はある?
「半永久的な二重が作れる!」と、近年人気が高まる二重切開法。
しかし、失敗してしまうケースをSNS等で見て、怖くてなかなか受けられないという人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、二重切開法の失敗例や失敗する原因、失敗した時の対処法について、それぞれ詳しく解説します。
切開法で失敗しないためのクリニックの選び方についてもお伝えしていますので、気になる方はぜひ最後までチェックしてくださいね!
- 切開法が失敗する原因:カウンセリングや医師の技術不足・ケロイド体質・眼瞼下垂など
- 切開法が失敗しないクリニックの選び方:施術経験豊富な医師を選ぶ・執刀医からカウンセリングを受ける・アフターフォローが充実しているクリニックを選ぶ
- 切開法が失敗した場合の対処法:術後6ヶ月経ってから再手術を検討する
目次
二重切開法とは?メリットとデメリット
二重切開法とは、希望する二重のラインの沿ってまぶたを切開し、二重まぶたを作る美容整形です。
術式には大きく分けて『全切開法』と『部分切開法』の2種類があります。
全切開法は、デザインしたラインに沿ってまぶたの端から端まで全て切開する方法です。
反対に部分切開法は、まぶたの中心から約2cmほどを切開して二重ラインを作ります。
編集部
部分切開法より全切開法のほうが余分な皮膚や脂肪を取り除けます。
どちらの術式でおこなうかは、希望するデザインや二重幅、元々のまぶたの状態によって異なります。
二重切開法は、埋没法に比べて半永久的に理想の二重を維持できる点がメリットの1つです。
細かいデザイン調整もできるため、より理想の二重ラインに近づけます。
傷口が完全に塞がれば、基本的には二重のラインが崩れることはありません。
一方で、皮膚を切開するのでダウンタイムは2週間程度必要です。
腫れや痛みも強く出やすいため、症状が完全に落ち着いて完成形になるまでおよそ3ヶ月の期間を要します。
修正も難しくなるので、事前のカウンセリングはしっかりとおこなうことが大切です。
- ダウンタイムが長い
- 腫れや痛みが強く出やすい
- 修正が難しい
- 埋没法に比べて費用がかかる
- 理想の二重を作りやすい
- 効果が半永久的に持続する
- 目を擦ったりしてもラインが崩れない
二重全切開法の失敗例
では、二重前切開法の失敗例にはどのようなものが考えられるのでしょうか?
ここからは、二重前切開法の失敗例を4つご紹介していきます。
二重の幅を広くしすぎた
二重の幅を広くし過ぎるのは、全切開法でよくある失敗です。
芸能人やモデルさんに憧れて幅の広い二重を希望する患者さんはとても多いですが、不自然な仕上がりに後悔するケースは少なくありません。
また、医師と患者の間でしっかりとイメージ共有ができておらず、思ったような仕上がりにならないケースもあります。
仕上がりはどんなイメージでどういう雰囲気になりたいのか医師としっかりイメージを共有し、骨格や肌のタイプに合った二重幅の方が綺麗な仕上がりにつながります。
傷跡が目立ってしまう
傷跡が目立ってしまうのも、全切開法でよくある失敗の1つです。
術後の傷跡が目立ってしまうのはしょうがないですが、時間が経つと傷の赤みがおさまり、瞼のむくみが取れて食い込みが気にならなくなることも多いです。
しかし、切開や縫合の際にガタついてしまったり、切開ラインが長過ぎたりすると、二重のラインにうまく重ならず傷跡が目立ってしまうことがあります。
ハム目になってしまった
ハム目とは、まつ毛の生え際から二重ラインまでの皮膚がたるんだり膨らんだりして、まつ毛に乗ってしまっている状態のこと。
これは、二重の幅を広げすぎたことが原因で起こる症状で、眠そうに見えたり人工的で不自然なまぶたの印象に見えたりします。
ダウンタイム中で腫れている場合もハム目のように感じますが、腫れがひけば綺麗な二重になります。
腫れが引いてもハム目が治らない場合は、受診したクリニックに相談する必要があります。
左右差が出てしまった
二重前切開法を受けて、まぶたに左右差が出てしまうことがあります。
本来、人の顔は左右非対称であるため、施術をおこなう際は左右差を考慮してデザインを決めていくことが前提です。
しかし、元の目を左右差を気にしていなかったり、左右差をうまく計算できなかったりすると、仕上がりに左右差があらわれ、不自然な印象を与えてしまいます。
左右差の計算は医師の技術力が問われるため、医師選び・クリニック選びは慎重におこなうことが大切です。
全切開手術の失敗原因とは?
二重切開法は、永久に理想のラインを手に入れたい人にとって魅力的な美容整形です。
しかし、先述したように失敗するケースもあり、その要因には医師側・患者側それぞれの理由が考えられます。
全切開手術の失敗原因について、医師側・患者側の要因をそれぞれ解説していきます。
医師側の要因
医師側に考えられる要因として
- カウンセリング不足
- 技術不足
- 経験不足
これら3つの理由が考えられます。
全切開法に限らず、すべての美容整形において、『カウンセリング』は非常に重要です。
患者との仕上がりイメージを共有してシミュレーションをおこなうだけでなく、リスクやデメリットについてもわかりやすく説明する必要があります。
患者の希望を把握しきれていなかったり説明不足が発生したりすると、ダウンタイム中の不安が大きくなったりして、満足のいく切開法につながりません。
また、技術不足・経験不足によって左右差が発生したり、デザインミス、ラインのガタつきなどが起こるリスクもあります。
切開法が適切かどうか判断する技量も求められるため、医師の経験・症例数の多さが仕上がりの満足度につながると考えてもいいでしょう。
患者側の要因
全切開法で失敗してしまう患者側の要因は以下の通りです。
- 体質
- 生活習慣
- 元々の目の状態
腫れやすかったりケロイド体質を持つ人は、ダウンタイムが長引いたり傷跡が大きく残りやすかったりして、仕上がりが綺麗にならないケースがあります。
また、ダウンタイム中に目をこすったりコンタクトレンズを使いすぎたりすると、腫れや痛みを悪化させる要因となるため、生活習慣にも注意が必要です。
編集部
元々の目の状態も仕上がりに大きく影響します。
例えば、まぶたの脂肪が多く厚みがある人や眼瞼下垂の人は、二重の幅によってハム目になりやすい傾向があります。
蒙古ヒダが強く張っている人は、二重の幅を広げると不自然な印象になりやすいです。
このように元の目の状態によってできるデザインに制限が出たり、失敗しやすい形があります。
全切開手術が失敗しないためのクリニックの選び方
全切開手術は効果が半永久的に続く反面、修正が難しいというデメリットがあります。
そのため、クリニック・医師選びはとても重要!
ここからは全切開手術が失敗しないためのクリニックの選び方についてお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目元の施術経験が豊富な医師に依頼する
人の目の形は千差万別!一人ひとり適した術式やデザインは異なります。
目元の施術経験が豊富な医師であれば、多くの経験からあなたに合ったデザインや術式を提案してくれるはず。
執刀経験も多いので、綺麗な仕上がりになる確率もぐんと高まります。
編集部
ダウンタイム中の腫れや後戻りも考慮した上で施術してくれます。
医師の施術経験については、クリニックのホームページやSNSに記載されているケースが多いです。
執刀医からカウンセリングを受ける
美容外科によっては、執刀医とカウンセリングの担当医が異なるケースがあるので注意が必要です。
カウンセリングでは、自分のなりたいイメージや理想のデザインについて入念に打ち合わせをおこないます。
あなたの目の状態をチェックした上で、医師からアドバイスがあったり、必要な手術についての説明などもおこなわれます。
編集部
執刀医とカウンセリングの担当医が別々だと、せっかく共有した仕上がりイメージがずれてしまう危険性も。
引き継ぎがしっかりされておらず、説明と違う手術がおこなわれるリスクもあるため、絶対におすすめできません。
- カウンセリングを担当する医師が執刀すること
- 丁寧に話を聞いてくれて説明もわかりやすいこと
アフターフォローが充実している
クリニックによっては、施術をしたら後は対応してくれない!なんてことがあるので気をつけて。
二重全切開法はメスを使った”外科手術”になるため、術後の感染や合併症のリスクがゼロというわけではありません。
ダウンタイム中の痛みや腫れが思ったより強く出る場合もあるので、相談できる体制が整っていると安心して過ごせます。
編集部
術後のアフターフォローについては、クリニックによって内容が全く異なるもの。
- 痛み止めなどの処方薬が出るのか
- もしもの時の相談窓口はあるのか
- 術後の検診は費用の範囲内なのか
二重切開法が失敗した場合の対処法
思っていた二重の形にならなかった…
傷跡が残っていてやり直したい!
二重切開法が失敗してしまったら、再度切開法を受けて二重のラインを修正するなどの方法が考えられます。
しかし、一度切開した部分に再度メスを挿入することになるため、
- まぶたの皮膚にダメージがかかる
- ダウンタイムが長期化しやすい
このようなデメリットが増えてしまいます。
また、度重なる整形などで皮膚が硬くなっていたり、皮膚にゆとりがないほど切除されていたりすると、修正はとても困難です。
編集部
切開法の修正はかなり難易度が高い施術。失敗してしまうリスクもあらかじめ考えておきましょう…
綺麗に修正できるクリニックや医師も限られるため、クリニック探しも慎重におこなう必要があります。
二重切開法の腫れが完全に落ち着くのは、施術からおよそ6ヶ月後。
まとめ
今回は、二重の切開法が失敗する原因や対処法について詳しくお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか?
今回の内容を簡単に振り返ってみましょう。
- 切開法が失敗する原因:カウンセリングや医師の技術不足・ケロイド体質・眼瞼下垂など
- 切開法が失敗しないクリニックの選び方:施術経験豊富な医師を選ぶ・執刀医からカウンセリングを受ける・アフターフォローが充実しているクリニックを選ぶ
- 切開法が失敗した場合の対処法:術後6ヶ月経ってから再手術を検討する
二重切開法は、理想の二重を半永久的にキープできる施術ですが、やり直しには高度な技術やテクニックが必要になります。
修正手術に対応していないクリニックも多いため、切開法を受けるクリニックを選ぶ際は慎重に選ぶことが大切です。
初めての切開法でも修正手術でも、信頼できるクリニックを見つけて、理想の二重ラインを手に入れてくださいね。
本記事について
※作成日: 2024年4月16日
・本文中の情報やクリニックの詳細は、2024年4月16日時点のものです。そのため、料金や提供サービスに変更が生じる可能性がありますので、具体的な情報については直接クリニックにお問い合わせください。
二重整形は、公的医療保険の対象外となる自由診療であり、治療費は全額自己責任となります。そのため、施術を受ける前には必ず費用について確認してください。
・二重整形リスク
二重整形には、様々なリスクや副作用が伴う可能性があります。施術を受ける前に、医師に施術の詳細をしっかりと確認し、リスクや副作用についても理解しておくことが重要です。
これには、腫れ・痛み・内出血・感染症・目の違和感・左右差などが含まれます。
参考文献
・確認してください!美容医療を受ける前にもう一度:厚生労働省
・美容医療でクーリング・オフが可能なケースも!-特定商取引法に美容医療のルールが加わりました:国民生活センター
:美容医療サービスの消費者トラブル サービスを受ける前に確認したいポイント:政府広報オンライン
・美容医療を受ける前に確認したい事項と相談窓口について:消費者庁
・日本美容外科学会(JSAS)
・日本美容外科学会(JSAPS)
・日本形成外科学会