形成外科とか救急科などをまわって、皮膚を切ったり縫ったり、顔や手足の骨折など、体表面の全部の分野が形成外科の範囲なので、いろんな分野を学んでいました。

3年目の頃から、当時の東大で美容外科も標榜するようになって、目や鼻やリフトを中心に美容外科もやってたんですね。

そういったものに触れることで次第と肌治療や美容外科に興味を持つことになりました。

ハムラ法というのは、目の凹凸によるクマを修正する手術です。

骨格的だったり脂肪が多かったりして、目の下にプクッとできてる人がいると思うんですけど、脂肪をならしてクマを目立たなくさせるのがハムラ法です。

結膜側からやるものを通称「裏ハムラ法」と呼んでいます。

私自身は、裏ハムラ法をやる時にほっぺたも上げてくるので、中顔面（＝ミッドフェイス）を引き上げるミッドフェイスリフトも一緒にやっています。

具体的には、写真で示している辺りですね。

ここがちょっと膨らんでいて、その下が凹んでいて、という状態です。

皮膚の奥の筋肉が透けている紫の青いクマも要因としてあるんですけど、凹凸によるクマをまず治したいということで、裏（結膜側）からハムラ法を行いました。

クマの要因になる眼窩脂肪は3つの部分に分かれて存在しているんですけども、この脂肪をとってしまうのではなく、凹んでいるところに移していくというようなことを行います。

これがイメージとして平らになったところですけども、この上で、ほっぺの部分ですが…

ほっぺの外側は引っ張り過ぎてしまうとゴルゴ線というものが目立ってしまうので、そこはあまり手を付けないようにして、内側と中央ぐらいのほっぺたのお肉を上げて留めるというのがミッドフェイスリフトですね。

左が手術前の写真、右が術後半年経ったときの写真です。

真っ平というのは難しいですが、明らかに目の下の凹凸が改善してほっぺたが上がっています。

これが裏ハムラ法によるクマを矯正する手術と、中顔面リフトを併用したことによる効果になります。

体に関しては、特に問題になることはありません。

ただ、見た目の問題ですね。

老けて見えたり、疲れて見えたり、人相が悪く見えたり、意地悪に見えたりするので、そういった見た目の問題で皆さん悩んで相談にいらっしゃることが多いですね。

よく「クマは疲れてるからなる」と言われますが、たしかに朝寝てて水分が上に上がってきて皮膚が厚いときは目立ちにくくて、夜になってくると目立ちやすいっていうのはあるんですけど、例えばマッサージをすると治るとか、自然に放っておけば治るとか、そういうふうなことはありません。

一概には言えません。

脱脂をするだけで簡単に治る方もいらっしゃるので、来院して頂いてどちらの方が向いているかを診察して決めさせて頂ければと思います。

脱脂だけではダメな場合に、ハムラ法もあるよといういくつかの選択肢の中の1つということですね。

クマもそうですけど、二重を含めいろんな自分のコンプレックスが治ると非常に明るく生活することができます。

「何か困ったな」ということがあれば、お気軽に美容外科に相談に来てください。