この記事の監修
鈴木 医師
ヴェリテクリニック 医師
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年齢とともに頬骨あたりのハリがなくなってきたと、お悩みではありませんか?
頬がこけて、メイクをしてもしっくりこない。
ヒアルロン酸注入って効果はあるの?
ヒアルロン酸注入は、こけてきた頬骨付近にボリュームを与えることで顔のバランス改善を目指します。
ただし、頬にヒアルロン酸注入を考えている方にとって、メリットだけではなくデメリットも気になる点ではないでしょうか。
また、ヒアルロン酸注入の施術を受けるクリニック選びも重要です。
この記事ではヒアルロン酸注入の効果や気をつけるべき点、実際の症例やクリニックの選び方についても紹介しています。
頬骨付近のボリュームダウンで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
目次
ヒアルロン酸注入とは?
ヒアルロン酸注入は、医療用のヒアルロン酸を気になる部位に注射しボリュームを出す施術です。
皮膚の内側にヒアルロン酸を注入することで、気になる部位にボリュームを持たせ、理想的なフェイスラインへと近づけます。
部位や注入するヒアルロン酸の量によって異なりますが、施術時間はおよそ30分以内と短時間での施術が可能です。
また、ヒアルロン酸注入の施術は、メスを使用する手術と違いダウンタイムはほとんどありません。
ヒアルロン酸注入は施術直後から効果が実感しやすく、一般的に施術後1〜2週間ほどで肌の状態が安定します。
部位や個人差もありますが、ヒアルロン酸注入は効果が6〜12カ月程度持続すると言われる施術です。
効果は永久ではありませんが、長くて36カ月ほど効果が持続した例もあります。
頬骨はヒアルロン酸注入で目立たなくなる?頬こけ改善に有効?
頬骨まわりのボリュームが減ると、頬がこけて老けた印象を持たれやすいです。
ヒアルロン酸を注入することで頬こけは改善できるのでしょうか。
そもそもヒアルロン酸はどんな物質なのか、頬骨がなぜ目立つのかという点も含めて詳しく解説します。
ヒアルロン酸とはどんな物質?
ヒアルロン酸は人間の体内にもともと存在するもので、肌のハリや弾力を保つ上で欠かせない役割を担っています。
肌の真皮層は主に、コラーゲンとエラスチンという2つの繊維によって形成されていますが、その2つの繊維周辺を埋めるゼリー状の成分がヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸は保水力が高く、1グラムで6リットルもの水分を保つ力があります。。
このヒアルロン酸が加齢とともに分泌量が減ることで、たるみやシワが目立つようになるのです。
ヒアルロン酸注入は頬こけ改善に効果的
ヒアルロン酸注入は、医療用のヒアルロン酸を注入する施術です。
体内にもともと存在するヒアルロン酸は、副作用が起きにくいと言われています。
また、医療用のヒアルロン酸はヒアルロン酸同士が結びつきにくい構造へと変更されているため、一定期間効果を持続させることが可能です。
この医療用ヒアルロン酸を頬の適切な位置に注入することで、頬骨を目立たなくさせる効果があります。
頬骨の目立ちや頬こけをヒアルロン酸注入で改善した症例
頬にヒアルロン酸注入の施術を行い、頬こけが改善した症例を2つ紹介します。
ヒアルロン酸注入の施術による効果が気になる方は、ビフォーアフターの写真を参考にしてください。
ヒアルロン酸注入による症例①
施術名 | 料金・リスク |
---|---|
頬部+頸部リフト(SMAS法、スタンダード法、MACSリフト) | ¥1,320,000~ |
感染、しわが残る、たるみが残る、左右差、傷跡など | |
頬部脂肪吸引 | ¥330,000 |
感染、血が溜まる、吸引後の取り残し、吸引後の陥没・凸凹など | |
鼻中隔延長+メドポア | ¥693,000(他院修正の場合 + ¥220,000~¥440,000) |
感染、アレルギー反応、血が溜まる、傷口が開く、糸が出てくる、鼻尖の曲がりなど | |
鼻尖縮小術 | ¥330,000(他院修正の場合 + ¥220,000~¥440,000) |
感染、血が溜まる、傷跡の盛り上がり、傷跡の段差・凹み、傷口が開くなど | |
上口唇短縮(人中短縮) | ¥330,000 |
感染、傷口が開く、中縫いの糸の露出、傷跡の段差・凹みなど | |
ヒアルロン酸 | 1本注入¥66,000 |
アレルギーをおこす、皮膚の壊死、しびれが生じる、注入部が凸凹になるなど | |
ボトックス注入 | (眉間・アゴ・目尻・額・目の下)各¥33,000 |
違和感がある、薬が広がり過ぎる、効果が十分にでない、耐性が生じる、感染など |
※当時の価格で現在とは異なる場合があります
左の写真では、頬のハリが減って頬こけが少し目立つようになってきています。
ヒアルロン酸を注入することで、右の写真のように頬にハリや高さが出て頬こけが目立ちづらくなりました。
ヒアルロン酸注入による症例②
施術名 | 料金・リスク |
---|---|
隆鼻術(オーダープロテーゼ) | ¥440,000 |
感染、血が溜まる、傷口が開く、糸が出てくる、鼻筋の曲がり・ズレなど | |
ヒアルロン酸 | 1本注入¥66,000 |
アレルギーをおこす、皮膚の壊死、しびれが生じる、注入部が凸凹になるなど |
※当時の価格で現在とは異なる場合があります
頬骨の張りにより、頬コケが少し気になる状態でした。
ヒアルロン酸を注入したことで、頬コケが気にならなくなり頬骨も目立たなくなりました。
そもそも頬骨が目立つ原因は?
ふと鏡を見た時の頬骨下のへこみが気になる。
歳をとるとどうして頬骨が目立つのだろう…
頬骨が目立ってしまう原因はいくつかあります。
頬骨が目立ってしまう原因について、それぞれ解説します。
頬骨が目立つ原因①加齢による肌の変化
頬がこける原因の1つは、加齢による皮膚のハリや弾力の低下です。
人間の皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層で成り立っています。
コラーゲン線維やエラスチン繊維、そしてヒアルロン酸は加齢とともに作られる量が減少してしまい、たるみやシワとなって肌表面に現れます。
その結果、肌のたるみに伴い頬骨の形が分かりやすくなってしまうのです。
頬骨が目立つ原因②皮下脂肪の減少
頬がこけて見える原因として考えられるもう1つの状態は、頬の皮下脂肪の減少です。
過度なダイエットや、加齢による皮下脂肪の減少は、頬骨を目立たせる原因になります。
また、皮下脂肪の量は変わっていなくても、加齢によって周りの組織が下垂してしまうことも頬骨を目立たせることに。
顔の中でも特に、頬はもともと脂肪が付きやすい部位のため、減少したり位置が下がることで頬骨が目立ってしまう部位です。
頬骨が目立つ原因➂表情筋の衰え
表情筋の衰えも頬骨を目立たせる原因の1つ。
この表情筋周辺組織の老化によって頬の皮膚や脂肪を支えるのが難しくなり、結果として頬骨が目立ってしまうと考えられます。
頬骨が目立つ原因④脂肪吸引の失敗で頬骨が目立ってしまう場合も
脂肪吸引の失敗が頬骨を目立たせる原因になっている場合もあります。
頬は脂肪が付きやすい部位と解説しましたが、中には脂肪が多すぎることに悩み脂肪吸引の施術を受ける人も。
太さ数ミリのカニューレという管を使って脂肪を吸引する「脂肪吸引施術」は、医師の経験や技量に左右される治療です。
誤った部位の脂肪を吸引してしまったり、吸引する脂肪の量が違うなど、失敗のリスクもあります。
脂肪吸引の失敗によって頬骨が目立つようになり、改善のためにヒアルロン酸注入を考えるパターンもあるでしょう。
頬骨周囲へのヒアルロン酸注入のメリット・デメリット
頬骨周囲へのヒアルロン酸注入には、メリットだけではなくデメリットも生じる可能性があります。
ヒアルロン酸注入の施術前に、得られる効果と懸念すべき点の両方を知っておくことが大切です。
ここからは頬骨周囲にヒアルロン酸注入することで起こる、メリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
- 短時間で施術できる
- 施術後すぐに効果を感じられる
- ダウンタイムがほとんどない
- 副作用・アレルギー反応が起きづらい
- 注入するヒアルロン酸の量によっては顔が大きくなる
- 一時的に内出血が起こることがある
- 医師の腕に左右される
頬骨周囲にヒアルロン酸を注入するメリット
頬骨周囲にヒアルロン酸を注入する施術時間はおおよそ10~20分以内と、短時間で治療を行います。
さらに、治療後すぐに見た目の変化や効果を感じやすいこともメリットの1つです。
個人差はありますが、頬へのヒアルロン酸注入後のダウンタイムはほとんどありません。施術当日から普段通りのメイクが可能です。
また、ヒアルロン酸自体がもともと体内にある成分のため、副作用やアレルギー反応が起きづらいこともメリットと言えます。
頬骨周囲にヒアルロン酸を注入するデメリット
デメリットとしては、ヒアルロン酸の注入量が適切でない場合に、顔が大きくなってしまう点です。ヒアルロン酸の注入量が多すぎた場合、頬が必要以上に横に広がったような印象に見えてしまいます。
ヒアルロン酸注入時に毛細血管が傷つき内出血が起こる可能性はありますが、内出血は1~2週間で治ります。内出血はお化粧でほとんど隠すことができます。
ヒアルロン酸注入はデメリットを理解した上で、経験豊富な医師に依頼することをおすすめします。
頬骨周囲へのヒアルロン酸注入の注意点
ヒアルロン酸注入は、施術前にいくつか注意点を知っておくことが必要です。
ヒアルロン酸注入にはどんな注意点があるのだろう。
注意点が事前に分かっていると判断材料になるね。
頬骨が目立つことが気になってヒアルロン酸注入を考えている方のために、事前にしっておきたい注意点を解説します。
しこりができる場合がある
注入したヒアルロン酸が肌の内部でしこりになってしまうことがあります。
ヒアルロン酸注入は短時間でできる施術ですが、高い技術が必要な施術です。
適切ではない位置にヒアルロン酸を注入してしまうと、しこりができてしまい見た目も凸凹とした状態に。
その場合はヒアルロニダーゼという、ヒアルロン酸の分解酵素を使用して、注入したヒアルロン酸を溶かす施術を行う場合もあります。
注入したヒアルロン酸は一定期間後に吸収される
ヒアルロン酸は注入したら永久的に保てるものではなく、一定の期間を過ぎると吸収されていきます。
個人差や製剤の差によりますが、半年から1年ほど効果が持続します。
血管塞栓のリスクがある
血管塞栓とは、ヒアルロン酸が血管内に注入されてしまい、血流を阻害してしまう状態です。
最悪の場合、皮膚壊死や失明などの重篤な後遺症を引き起こす可能性があります。
頬骨周囲へのヒアルロン酸注入で失敗しないクリニックの選び方
頬骨周囲へのヒアルロン酸注入は効果が実証されている一方、リスクや注意点があるのも事実。
クリニック選びは慎重に行いましょう。
まずはカウンセリングを受けたいけど、どこのクリニックへ行けばいいのだろう。クリニック選びのポイントを知りたい。
ここでは、失敗しないクリニックの選び方について紹介しています。
ヒアルロン酸注入施術の経験が豊富な医師が在籍しているか
クリニックを探す際は「ヒアルロン酸注入の施術経験が豊富な医師が在籍しているのか」という点が1つのポイント。
ヒアルロン酸は注入量が0.3ccほどの少量でも十分効果のある施術です。
また、施術直後から効果を実感できます。
注射器で気になる部位にヒアルロン酸を注入するという、工程としては単純に思えるかもしれませんが、非常に高い技術の必要な施術です。
注入量や注入部位の違いで施術結果も変わってきます。
理想の治療を受けるためにも、クリニック選びの際は施術経験が豊富な医師が在籍しているか着目してみましょう。
過去の実績と症例が豊富なクリニックがおすすめ
クリニックによっては、過去の症例をホームページに掲載しているところもあります。
ヒアルロン酸注入を行う前と後の写真や施術内容についての記載など、クリニックを選ぶ際はチェックが必須です。
実績が多いクリニックは、さまざまなケースに柔軟に対応してくれる可能性もあります。
カウンセリングで、実際に過去の症例について聞いてみるのも良いでしょう。
ヴェリテクリニックのヒアルロン酸注入
銀座・名古屋・大阪に拠点を持つヴェリテクリニックには、日本形成外科学会・形成外科専門家に認定された経験豊富な医師が多く在籍しています。
その多くは、医師の育成にも関わってきている医師たちであり、顔面の解剖をよく理解しているため、より安全に施術を行うことができます。
頬骨の目立ちを改善するその他の方法
頬骨の目立ちを改善する方法は、他にもいくつかあります。
ヒアルロン酸注入以外で、頬骨の目立ちを改善する3つの方法についてそれぞれ解説します。
脂肪注入
脂肪注入では、ご自身の他の部位から採取した脂肪を頬に注入します。
一度定着した脂肪は、半永久的な効果が期待できます。
頬にボリュームを持たせることで頬骨の目立ちを改善します。
ご自身の体内にあった脂肪を使用するので、アレルギーなどの副反応が出にくいことが特徴です。
また、余分な脂肪を必要な部位に移動させられるというメリットも感じられるでしょう。
ただし、ヒアルロン酸注入に比べて脂肪注入は他の部位から脂肪を採取しないといけないため、体の負担は大きいと言えます。
糸リフト
糸リフトも頬こけを改善する治療として有効です。
頬の下の方のボリュームを、糸リフトによって引き上げることで頬こけを改善させます。
糸リフトでは時間とともに体に吸収される糸を使用します。
効果は永久ではありませんが、糸リフトを行った部位は皮膚のコラーゲン増産作用があり、肌質改善効果を実感できるでしょう。
まとめ
頬骨が目立つことが気になる場合は、ヒアルロン酸注入の施術がおすすめです。
- 頬骨目立ちの改善にはヒアルロン酸が有効
- 施術前にメリットだけではなくデメリットや注意点についても把握することが大切
- ヒアルロン酸注入は医師の技量によって結果が左右される
頬の気になる部位にヒアルロン酸を注入することで、頬骨を目立ちづらくさせる効果があります。
ヒアルロン酸はもともと体内にある物質で、アレルギーや副反応が起きにくいと言われていますが、施術には高い技術が必要です。
注入位置や量を間違えてしまうと、しこりができてしまうなどのリスクがあります。
施術実績が多く、信頼できる医師が在籍しているクリニックに依頼しましょう。