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鼻整形はやめた方がいい?失敗例やしない方がいい理由・後悔しない方法まで解説

鈴木先生

この記事の監修
鈴木 医師
ヴェリテクリニック 医師
プロフィールはこちら >

鼻の形が気になる…
でも鼻整形はやめた方が良い?

顔の中心に位置する鼻は、顔全体の印象を大きく左右する重要なパーツです。そのため、鼻が低い、小鼻が大きいなど、鼻に関する悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

理想の鼻を手に入れるために、鼻整形を考える方も少なくありません。

しかし一方で、施術後のメンテナンスや長期的な鼻の変形リスクを懸念し、鼻整形はやめた方が良いといった意見も聞かれます。

そこで今回は、鼻整形はやめた方が良いのかについて詳しく解説します。よくある失敗例や、後悔しないための方法もあわせて紹介しますので、鼻整形を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

鼻整形はやめた方がいい?よくある失敗例

考え事をする女性

鼻整形を考えているものの、実際に踏み切るかどうか迷っている方も多いでしょう。成功すれば大きな自信につながる一方で、失敗してしまった場合、後悔することも少なくありません。

ここからは、鼻整形のよくある失敗例を紹介します。鼻整形が本当に自分にとって最適かどうかを考える際の参考にしてください。

理想の鼻にならない

鼻整形をしたものの、結果的に自分の理想の鼻にならないケースは珍しくありません。

主な原因の一つは、医師とのコミュニケーション不足により、自分の理想が正確に伝わらなかったことです。また伝わっていたとしても、医師の技術不足により理想の鼻を再現できないこともあります。

もう一つの理由として、理想の形であるものの、自分の顔に合わないと感じるケースもあります。鼻は立体的なパーツで、写真や他の人の顔に映る鼻は素敵に見えても、自分の顔に取り入れると全体のバランスが崩れることがあります。

傷跡が目立つ

鼻整形には「オープン法」と呼ばれる施術法があり、鼻柱を切開して鼻の内部を広く開くことで、正確な調整が可能になります。

しかし、この施術では鼻柱に傷が残る可能性があり、それが目立つケースがあります。

通常、鼻柱は正面からはあまり目立たない場所であり、時間が経てば傷跡も徐々に薄れていきますが、医師の縫合技術が不十分だと、時間が経っても傷がかなり目立つことがあります。特に繊細な箇所であるため、技術の差が出やすい部分です。

傷跡が気になる場合、別の対処法を検討しなければならないこともあるため、慎重な医師選びが重要です。

術後に鼻が変形する

鼻整形後、時間の経過とともに鼻が変形してしまうリスクがあります。鼻は立体的な構造を持つため、手術後のケアや日常生活の影響で形が変わる可能性があります。

特に、鼻先を高くしすぎるなど過度な手術を行うと、皮膚に負担がかかり、長期的に変形が進みやすくなります。

例えば、移植した軟骨が時間とともに左右に倒れたり、鼻先が重力に引っ張られて下に落ちてしまうことがあります。

これらの変形は、見た目のバランスが崩れることにより、再手術が必要になる場合もあるため、長期的に形態の維持が出来る、その方の状態に合った無理のないデザインの設定が不可欠です。

機能面に問題が生じる

鼻の形を変えることで、機能的な問題が生じることもあります。例えば、鼻を過度に細くしすぎると、鼻内部の空間が狭くなり、呼吸がしづらくなることがあります。

加えて、医師の技術が不十分だと、移植した軟骨が湾曲してしまい、鼻腔の通りが悪くなるリスクもあります。

また、術後に鼻の感覚が鈍くなったり、嗅覚が低下することも考えられます。さらに、極端な場合では、鼻の血流が悪化し、最悪の場合、鼻が壊死してしまう可能性もあります。

これらのリスクを避けるためにも、施術を担当する医師の技術力や経験が非常に重要です。

鼻整形で後悔しないために!失敗を回避するポイント

人差し指を立てる女性

鼻整形は、理想の鼻を手に入れるための手段ですが、後悔しないためには慎重な準備と判断が必要です。

ここからは、手術を検討する際に知っておくべき重要なポイントを紹介します。

理想のデザインを医師と相談する

鼻整形において、理想のデザインを医師と相談することが非常に重要です。好きな芸能人やモデルの鼻を参考にするのは良いですが、それが必ずしも自分の顔に合うわけではありません。

写真加工アプリなども使い、自分の顔にそのデザインが本当に合うか確認すると良いでしょう。

また、鼻の高さを極端に高くしたり、鼻を細くしすぎたりすると、術後に変形や機能障害のリスクが高まります。そのため、過度な変化を求めず、ナチュラルな形を意識する方が、長期的に見て成功しやすくなります。

カウンセリングでこれらのことを丁寧に説明してくれて、かつ技術がある医師を探しましょう。

カウンセリングで希望の形を共有する

鼻整形を成功させるためには、カウンセリングの段階で医師にしっかりと自分の理想の形を伝えることが不可欠です。

口頭で伝えるだけでなく、要点をまとめた写真付きのカウンセリング資料を作成すると、より具体的にイメージを共有できます。

また、ベクトラなどの3Dシミュレーションを利用することで、手術後のイメージをより分かりやすく医師と共有することができます。

ただし、シミュレーションはあくまで参考であり、医師の技術によっては、必ずしもその形を再現できるわけではないということを理解しておきましょう。

ダウンタイムやリスクを理解する

鼻整形を検討する際、手術後のダウンタイムやリスクをしっかりと理解しておくことが重要です。

手術後、ギプスを装着している期間や大きな腫れはおおよそ1週間程度ですが、施術内容によっては、完全に腫れやむくみが引くまでに、さらに時間がかかることもあります。

特に、複合的な手術や修正手術の場合、数か月かけて最終的な結果が出ることがあります。

また、理想の鼻の形に仕上がらないリスクや、呼吸がしづらくなるなどの機能障害が発生する可能性もあるため、これらの点を踏まえて慎重に判断する必要があります。

アフターフォロー体制が万全なクリニックを選ぶ

鼻整形は一度の手術で終わりではなく、長期的なケアやフォローが必要な場合があります。

例えば、手術後に感染や炎症が発生したり、時間が経つにつれて鼻の形が変わってしまうリスクがあります。また、鼻は呼吸を担う重要な器官であるため、手術後の機能面にも注意が必要です。

そのため、手術を受けるクリニックを選ぶ際には、アフターフォローが万全であるかを確認することが大切です。

定期的なチェックや修正手術に対応してくれるクリニックを選ぶことで、安心して手術を受けることができます。

実際に手術を受けた人の口コミを参考にする

鼻整形を決断する前に、実際に手術を受けた人の口コミや体験談を参考にするのも重要です。

手術前に知りたかったことや、手術後に感じた不便さ、期待と異なった点など、実際に経験した人にしか分からない情報があります。

特に、手術後のダウンタイムの過ごし方や術後の仕上がりに関する意見は、手術前の心構えや準備に役立ちます。

インターネット上のレビューや体験談、SNSなどを活用し、リアルな声を確認してから判断することで、より納得のいく選択ができるでしょう。

鼻整形が向いている人・やめた方がいい人の特徴

Q&A

鼻整形が適している人とそうでない人にはそれぞれ特徴があります。手術を検討する際には、自分がどちらに当てはまるのか、慎重に考えることが大切です。

ここからは、鼻整形が向いている人とやめた方がいい人の特徴を詳しく解説します。

鼻整形が向いている人の特徴

鼻整形が向いている人は、鼻に明確なコンプレックスがあり、周囲の評価に左右されずに自分の望む結果を追求できる人です。また、施術後の結果に対して焦らずに待てる人も手術に適しています。

鼻に明確なコンプレックスがある人

鼻整形が向いている人の最も大きな特徴は、鼻に対して明確なコンプレックスを抱えていることです。

例えば「鼻が低いからもっと高くしたい」や「小鼻が大きいから小さくしたい」といった具体的な悩みがある場合、医師にも希望が伝わりやすく、要望に沿った手術を行いやすくなります。

また患者側としても「鼻が高くなった」「小鼻が小さくなった」といった分かりやすい変化により、施術後の仕上がりに満足しやすい傾向にあります。

周囲の評価を気にしすぎない人

鼻整形は、周囲の評価を気にしすぎず、自分が満足できれば良いと考えられる人が向いています。

鼻は顔の中心に位置しており、手術によって顔全体の印象が大きく変わる可能性があります。そのため、周囲からの反応が気になることもあるかもしれません。

良い評価も悪い評価も受ける可能性がある中で、自分のコンプレックスを解消したいという強い意志を持ち、周りの意見に左右されない人は、鼻整形に向いていると言えます。

最終的に自分が満足できるかが最も重要なので、他人の評価に過剰に反応しないことが大切です。

完成を急がずに待てる人

鼻整形は、完成を急がずに気長に待てる人が向いています。

鼻整形は、術後の腫れやむくみが完全に引くまで時間がかかります。大まかな腫れは1週間程度で引くことが多いですが、施術内容によっては数ヶ月程度、若干のむくみが続き、鼻が少し大きく見えることもあります。

この間に焦って修正を希望すると、手術のリスクが高まるため、時間がかかることを理解し、焦らず冷静に待つ心構えが必要です。

鼻整形はやめた方がいい人の特徴

鼻整形が合わない人には、いくつかの共通する特徴があります。過度な期待を持っていたり、長期的なメンテナンスができない人、あるいは激しいスポーツを行う人などは、手術後に後悔する可能性が高いため、注意が必要です。

鼻整形に過度な期待を持っている人

鼻整形は顔全体の印象を大きく変える手術ですが、鼻のもともとの形状や骨格、皮膚の質によって、実現できる範囲は限られています。

極端に高くしたり、細く小さくすることは機能面の制約から難しいことが多く、現実的な結果を求めることが大切です。

特に、芸能人やモデルのような鼻にしたいと考える人は、実際の結果が自分の理想とかけ離れていると感じる可能性があります。

医師と相談の上、実現可能な範囲で自分の顔に合ったデザインを選ぶことが重要です。

長期的なメンテナンスが行えない人

鼻整形は、手術後も長期的に変形する可能性があります。これは、医師の技術や患者の体質、術後の経過によるものです。

特に、過度な変化を求めた場合、プロテーゼや移植した軟骨が皮膚に負担をかけることにより鼻が歪んでしまうことがあります。

そのため、プロテーゼを入れ替えたり、移植した軟骨を削ったりと、後々のメンテナンスが必要になることもあります。

手術を受けたらそれで終わりというわけではないので、時間や費用の面でメンテナンスを続けることができない人には向いていません。

激しいスポーツをする人

鼻整形をした後、鼻の強度は元の状態よりも弱くなるため、激しいスポーツを行う人は注意が必要です。

特に、ボールを使うスポーツや格闘技など、鼻に強い力が加わる可能性があるスポーツでは、鼻が変形したり再手術が必要になるリスクがあります。

もしこうしたスポーツを続けたい場合は、鼻整形の時期を慎重に検討する必要があります。

鼻整形の種類と症例紹介

ここからは鼻整形の種類と症例を紹介します。

代表的な鼻整形である隆鼻術、鼻中隔延長術、鼻翼縮小術について解説していきますので、これらの手術を検討している方はぜひ参考にしてください。

鼻整形の種類と症例

隆鼻術

担当医: 福田 慶三

施術名料金・リスク
埋没法(4点固定)132,000円(片側のみ 79,200円)
二重幅の左右差、希望の二重幅と異なる、眉が下がることによる二重幅の変化など
隆鼻術+眉間プロテーゼ挿入術(オーダープロテーゼ)770,000円
感染、血が溜まる、傷口が開く、糸が出てくる、鼻筋の曲がり・ずれなど
鼻中隔延長術+肋軟骨移植術990,000円
感染、アレルギー反応(異物反応)、血が溜まる、傷口が開くなど
鼻翼基部プロテーゼ挿入術(貴族手術)オーダープロテーゼ440,000円
感染、血が溜まる、傷口が開く、糸が出てくる、プロテーゼのズレなど
鼻 修正代220,000円(状態により料金が異なります)
※全て税込み表示です
※当時の価格で現在とは異なる場合があります

隆鼻術は鼻筋にシリコンプロテーゼや自己軟骨、ヒアルロン酸を用いて高くする施術です。その中でも、吸収されたり太くなったりするリスクのないプロテーゼが一般的です。

プロテーゼには、鼻筋を高くするI型プロテーゼ、眉間から鼻筋まで一体型のプロテーゼなど、さまざまな種類があります。また患者一人ひとりの鼻の状態、希望に合わせたプロテーゼをオーダーメイドで作ることも可能です。

鼻中隔延長術

担当医: 李 政秀

施術名料金・リスク
隆鼻術+眉間プロテーゼ挿入術(オーダープロテーゼ)770,000円
感染、血が溜まる、傷口が開く、鼻筋の曲がり・ずれなど
鼻中隔延長術+肋軟骨移植術990,000円
感染、アレルギー反応、鼻尖の曲がり、鼻の穴のひきつれなど
鼻尖縮小術330,000円
感染、血が溜まる、傷跡の盛り上がり、傷跡の段差・凹みなど
鼻翼縮小術(内・外・上のうち2箇所)495,000円
感染、鼻の穴の左右差、小鼻の引きつれ感、中縫いの糸が出てくるなど
※全て税込み表示です
※当時の価格で現在とは異なる場合があります

鼻中隔延長術は、鼻翼軟骨の中央にある鼻中隔軟骨と呼ばれる軟骨に、肋軟骨や耳の軟骨を移植して延長する施術です。

延長する方向は、下向き、斜め前方など、自由に伸ばすことができ、豚鼻を治したい、アップノーズにしたいといった細かな要望に応えることができます。

使用する軟骨や延長量によっては、軟骨が湾曲したりズレたりする可能性があるため、事前によく医師に相談することが重要です。

鼻翼縮小術

担当医: 福田 慶三

施術名料金・リスク
鼻翼縮小(内・外・上)660,000円
感染、鼻の穴の左右差、小鼻のひきつれ感など
鼻尖縮小術330,000円
感染、血が溜まる、傷跡の盛り上がりなど
※全て税込み表示です
※当時の価格で現在とは異なる場合があります

鼻翼縮小術は、小鼻の一部を切り取る施術で、小鼻の大きさや丸みが気になる方、鼻の穴を小さくしたい方に向いています。

それぞれの小鼻の状態に応じて、小鼻の外側や内側、もしくはその両方を数ミリ切開し、皮膚と内部組織を切り取ります。

小鼻を小さくすることによって、スッキリとした印象にすることが可能ですが、切り取りすぎると鼻の穴がコンセントの差込口のように細くなったり、呼吸のしやすさに影響を与える可能性があるため、適切なデザインが需要です。

鼻整形に関するよくある質問

Q&A

鼻整形を検討する際に、多くの人が抱く疑問や不安について解説します。費用や痛み、ダウンタイムなど、手術前に知っておくべきポイントを理解しておきましょう。

鼻整形の費用はどれくらいかかる?

鼻整形の費用は、施術内容やクリニックによって大きく異なります。

単体で行う場合、プロテーゼ挿入は約20~50万円、鼻中隔延長は50~100万円、小鼻縮小は20~50万円程度です。

複数の施術を組み合わせた「鼻フルコース」になると、費用は120~200万円ほどになることがあります。

鼻は複合的な悩みが隠れていることが多いため、想定よりも費用が多くかかる傾向にあります。

鼻整形は痛い?

鼻整形の際の痛みは、麻酔の種類によって異なります。全身麻酔や静脈麻酔を使用する場合、手術中の痛みは感じませんが、局所麻酔では痛みを感じることがあります。

術後は、麻酔が切れると切開部分にズキズキした痛みを感じることがありますが、鎮痛剤である程度は抑えることが可能です。

痛みよりもギプスの圧迫感や、鼻腔内に入れた球綿による口呼吸の辛さを感じることが多いです。

鼻整形のダウンタイムはどのくらい?

鼻整形の大きな腫れは通常1週間程度で、糸やギプスが付いている間は、仕事を休むか大きめのマスクを着用する必要があります。

負担の大きい施術を複合的に行った場合はさらにダウンタイムが延びることもあります。完璧にむくみが取れて完成するまでには、2~3ヶ月程度かかる場合もあるため、気長に経過を見守ることが大切です。

まとめ

今回は鼻整形はやめた方が良いのかについて詳しく解説しました。
本記事のポイントは次のとおりです。

この記事のポイント
  • 鼻整形は、形が理想どおりでない、変形する、機能面の問題といった失敗例がある
  • 鼻整形を行う前にリスクやダウンタイムがあることを理解しておく
  • 理想のデザインを明確にした上で、きちんと医師に共有する
  • 鼻に明確なコンプレックスがあり、他人の評価に流されない人は鼻整形に向いている
  • 鼻整形に過度な期待を抱いていたり、長期的なメンテナンスが行えない人は、慎重に検討する

鼻整形は、鼻にコンプレックスがある人にとって確実な効果を得られる有効な手段ですが、理想の形にならなかったり、術後に変形や機能面の問題が生じる可能性があります。

そのため、まずは整形ではなくメイクでコンプレックスを解消できないか化粧の研究を行うのも良いでしょう。

鼻整形を行うと決めた場合は、リスクやデメリット、ダウンタイムをきちんと理解し、理想の鼻のデザインを明確にした上で、カウンセリングで医師に希望をきちんと共有しましょう。

なお、理想の鼻を再現するためには、医師の技術力が不可欠です。SNSやHPで鼻整形の症例が多く実績が豊富なクリニックを調べ、まずはカウンセリングに足を運んでみましょう。