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糸リフトのダウンタイムはいつまで?直後は腫れる?経過や過ごし方を解説

仲宗根 医師

この記事の監修
仲宗根 医師
ヴェリテクリニック 医師
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皮膚の下に糸を通して、たるみの原因となる皮下脂肪を中から引き上げる糸リフト。

皮膚を切開せずに受けられるため、体への負担や傷口の目立ちが少なく人気の治療ですが、普段通りの状態に戻るまでの「ダウンタイム」があります。

今回は、糸リフトのダウンタイム期間や症状、過ごし方のポイントを紹介します。

「ダウンタイムの症状が心配」「どのくらいの期間がかかる?」など、ダウンタイムについて気になっている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

糸リフトのダウンタイムの期間はいつまで?腫れや経過を解説

糸リフトの経過(施術前→2ヶ月後)

施術名料金・リスク
コグリフト片側2本(計4本)1本22,000円
腫脹、感染、内出血、血腫、左右差、引き攣れ、皮膚の凹み、糸が触れる、糸の露出等
テスリフト片側1本(計2本)1本48,000円
腫脹、感染、内出血、血腫、左右差、引き攣れ、皮膚の凹み、糸が触れる、糸の露出等
ヒアルロン酸1本注入¥66,000
腫脹、感染、内出血、左右差、血流障害、アレルギー等
※全て税込み表示です
※当時の価格で現在とは異なる場合があります

糸リフトのダウンタイムは、使用する糸や肌の状態、挿入する部分によって異なりますが、当日〜3日程度をピークに、1〜2週間程度から長い人で1ヶ月前後かかります。

万が一のことも考え、大切な予定がある人は1ヶ月程度余裕を持って受けるのがおすすめです。

具体的なダウンタイムの経過を時系列で紹介しますので、参考にしてください。

糸リフト施術直後〜当日

施術直後から当日中は、見た目にわかりやすい症状が出ます。

肌の状態
  • 顔が腫れぼったく感じる
  • 顔が動かしにくい・話しにくさを感じる
  • 痛みが出る
  • 糸の挿入部分に点状の傷ができる
  • 保護テープを貼るため一時的に目立つ

糸リフトの治療直後は、多くの人が「むくみ」や「腫れぼったさ」を感じます。

これは、糸を挿入する際に使用する麻酔液によるもので、量が多いほど皮下に入る水分量が増え、施術当日は一時的に顔が大きくなったような腫れぼったい印象になりますが、翌日以降から徐々に落ち着いていきます。

また、麻酔の影響で施術当日は周辺の筋肉も動かしにくいため、「表情が作りにくい」「話しづらい」と感じることもありますが、これも徐々に改善していきますので安静に過ごしましょう。

麻酔が切れた後は痛みも出ますが、処方された痛み止めでおさまる程度です。

気になる傷口は、挿入部分から雑菌が入らないよう一時的に保護テープを貼るため当日はわかりやすく、しばらくは点状の傷が残っていますが、時間経過とともに目立たなくなります。

施術の翌日~1週間

糸リフトの経過(翌日)

施術名料金・リスク
コグリフト片側2本(計4本)1本22,000円
腫脹、感染、内出血、血腫、左右差、引き攣れ、皮膚の凹み、糸が触れる、糸の露出等
テスリフト片側1本(計2本)1本48,000円
腫脹、感染、内出血、血腫、左右差、引き攣れ、皮膚の凹み、糸が触れる、糸の露出等
ヒアルロン酸1本注入¥66,000
腫脹、感染、内出血、左右差、血流障害、アレルギー等
※全て税込み表示です
※当時の価格で現在とは異なる場合があります

翌日〜1週間前後は少しずつ落ち着いていきます。

肌の状態
  • 表情を作る時の違和感
  • 内出血が起こることがある
  • 若干の痛み

施術当日の腫れぼったさはピークを過ぎ、翌日以降は時間経過とともに落ち着いていきます。

挿入された糸の感覚に慣れるまでは表情を動かしにくいと感じることや、内出血が起こることもありますが、ほとんどがメイクで隠れるレベルです。

また、肌の中に入った糸が組織になじむまでは、肌に触れるとチクっとした痛みが出ることもあります。

どの症状も少しずつおさまっていきますが、「痛みが変わらない」「さらに痛くなった」という場合は遠慮せず医師に相談しましょう。

施術から1週間以降

糸リフトの経過(1週間)

施術名料金・リスク
コグリフト片側2本(計4本)1本22,000円
腫脹、感染、内出血、血腫、左右差、引き攣れ、皮膚の凹み、糸が触れる、糸の露出等
テスリフト片側1本(計2本)1本48,000円
腫脹、感染、内出血、血腫、左右差、引き攣れ、皮膚の凹み、糸が触れる、糸の露出等
ヒアルロン酸1本注入¥66,000
腫脹、感染、内出血、左右差、血流障害、アレルギー等
※全て税込み表示です
※当時の価格で現在とは異なる場合があります

施術から1週間後には、違和感がとれ始め、少しずつ日常に近づいていきます。

肌の状態
  • 顔がスッキリしてくる
  • 違和感などが徐々になくなる
  • 挿入部分が「かさぶた」になる

1週間ほど経つと、表情の違和感や内出血、腫れぼったさも徐々に取れてくるため、スッキリとしたフェイスライン小顔印象など、見た目も徐々に効果を実感してきます。

糸の挿入部分も「かさぶた」になり、2週間目になると剥がれ始め、少しずつ目立たなくなります。

この頃から、肌内部では糸の周囲にコラーゲンやエラスチンが産生され始め、ハリや弾力たっぷりな美肌への準備が始まります。

施術から1ヶ月後

糸リフトの経過(1ヶ月)

施術名料金・リスク
コグリフト片側2本(計4本)1本22,000円
腫脹、感染、内出血、血腫、左右差、引き攣れ、皮膚の凹み、糸が触れる、糸の露出等
テスリフト片側1本(計2本)1本48,000円
腫脹、感染、内出血、血腫、左右差、引き攣れ、皮膚の凹み、糸が触れる、糸の露出等
ヒアルロン酸1本注入¥66,000
腫脹、感染、内出血、左右差、血流障害、アレルギー等
※全て税込み表示です
※当時の価格で現在とは異なる場合があります

この頃には、違和感もほとんどなくなり、糸リフトの美容効果を感じ始めます。

肌の状態
  • ハリ感などを感じ始める
  • ダウンタイムの症状が回復している

糸周辺にできたコラーゲンやエラスチンによるリバイタライジング効果が肌に現れてくる時期で、ハリや弾力などを実感してきます。

この頃になると、ダウンタイムの症状がほぼ回復しているため、あらためて違和感や痛みなどがないかチェックして、気になることがあれば医師に相談するのがおすすめです。

また、体感的なダウンタイムなどの症状はこの時点で落ち着いていますが、挿入した糸がしっかり定着する3ヶ月くらいまでは、エステやその他の美容施術は控えましょう。

もし「どうしても受けたい!」という人は、事前に担当医に相談するのがおすすめです。

糸リフトの経過をSNSでも発信中

糸リフトのダウンタイムの症状

リフトアップ

糸リフトのダウンタイムとして、主な症状を解説していきます。

腫れ・むくみ

糸リフト施術によるダウンタイムの症状として、顔が大きくなったような「腫れぼったさ」や「むくみ」があります。

これは糸を挿入するときに入れる麻酔液の量によるもので、施術直後〜当日をピークに多くの人が出やすい症状です。

1週間程度かけて徐々に落ち着いていきますが、腫れがおさまらなかったり反対に強くなる場合には、我慢せず医師に相談しましょう。

チクチクした痛み

施術後から糸リフトが肌になじむまでの数週間は、口を大きく開けたり肌に触れたりすると「チクチクとした痛み」を感じることがあります。

痛みが強い場合は軽く冷やしたり、痛み止めを飲んだりしましょう。

ほとんどが1〜2週間程度で徐々に落ち着きますが、心配な人は、事前に医師に相談して対処法を聞いておくのもおすすめです。

内出血

糸リフトの施術で、毛細血管などから出血することで起こるのが内出血です。

内出血は、血管の細さや弾力など体質で出やすい人もいるため、全ての人に起こるわけではなく、個人差があります。

およその期間としては1〜2週間程度で徐々に目立たなくなりますが、ほとんどはメイクで隠せる程度で、最初は青みがかった色ですが徐々に黄色くなり、ほとんど分からなくなります。

引きつるような違和感・凹凸感

糸リフトは、皮下に糸を挿入して内側から強制的に皮下組織を持ち上げるため、ひきつれ(引っ張られたような違和感)や一時的な凹凸が出ます。

糸がなじむまでの1~2週間ほどで自然に落ち着いていきますが、「違和感が続く」「凹凸が改善されない」といった場合は、医師に相談して適切な処置をしてもらいましょう。

傷・傷跡

糸リフトは顔に糸を挿入してたるみを引き上げる治療で、「皮膚を切る」と言ったことはありませんが、糸を挿入した部分に小さな傷ができます。

傷口は小さく数週間ほど赤く見えることもありますが、1ヶ月もすればほとんど目立たない状態になります。

糸リフトのダウンタイムの痛みはどれくらい?

顔を覆う女性

人により差はありますが、糸リフトで起こるダウンタイムの痛みは施術後1〜3日がピークで、その後は1〜2週間程度で徐々に落ち着き、1ヶ月もするとほとんど違和感がなくなります。

痛む部分や特徴
  • 糸の挿入部分周りの痛み
  • 口を開ける・表情を動かした時の痛み
  • 肌に触れた時の痛み

糸を挿入した部分は傷口なので、数日はズキズキとした鈍い痛みが起こることがあります。

また、糸が定着するまでは、引き上げている部分を大きく動かす動作として「口を大きく開ける」「表情を動かす」といったときや肌を押さえた時など、刺激を与えるとチクチクとした痛みが起こることがあります。

徐々におさまるものではありますが、1ヶ月経ってもおさまらない場合は、我慢せず医師に相談しましょう。

糸リフト後のダウンタイムの過ごし方

ダウンタイムを少しでも短くするために、過ごし方のポイントを紹介します。

運動・飲酒・長時間の入浴は控える

糸リフトは切らないリフトアップ治療ですが、肌にダメージや傷口がないわけではありません。

血流が良くなるような激しい運動や飲酒、長時間の入浴といった行動は、腫れや内出血がおこりやすく、ダウンタイムが長引く原因にもなります。

少なくとも、腫れや痛みがピークである施術後3日間はできるだけ安静に過ごしましょう。

口を大きく開きすぎない

表情を動かすのに違和感を感じる間は、大きく口を開ける動作はできる限り避けるのがおすすめです。

無理に口を開けると痛みが出るだけでなく、皮膚を固定している部分が外れてしまいヨレの原因や効果が下がることもあります。

施術後1ヶ月ほどは、日常生活で注意を払いながら歯医者などの口を大きく開ける機会は控えるようにしましょう。

不必要に触れない・刺激しない

ダウンタイム中は傷口だけでなく、糸が挿入された部分を不必要に刺激しないことが大切です。

糸が定着する前に刺激を与えると、炎症が起こったり痛みが長引いたり、糸のズレが起こることもあります。

ダウンタイムが落ち着くまでの約1ヶ月は、落としやすいメイクやシンプルなスキンケアなど、不必要に触れないよう心がけましょう。

また、エステや顔のマッサージ、他の美容医療などの強い刺激は、3ヶ月程度は控えるのがおすすめです。

どうしても受けたい時は、医師に相談し、指示を仰いでください。

仰向けで寝る

ダウンタイム中はできる限り仰向けで寝るのがおすすめです。

うつ伏せや横向きといった寝方は、糸の挿入部分を圧迫するため、ズレや痛みを引き起こしダウンタイムを長引かせる原因にもなります。

また、むくみや腫れぼったい時は横になって休みたくなりますが、頭の位置が下がると血液や水分が顔に集まりやすくなるため、これらの症状が長引くことがあります。

そのため、日中はできる限り体を起こした姿勢を保つようにしましょう。

喫煙を控える

喫煙は血流を悪くするため、傷の治癒に必要な酸素や栄養が運ばれず、治りが悪くなる可能性があります。

ダウンタイムがおさまり、糸が定着するまでの1ヶ月ほどは禁煙するのが望ましいですが、最低でも腫れや内出血が出ている間は控えるようにしましょう。

糸リフトで失敗しないクリニックの選び方

ポイント

糸リフトで後悔しないために、最も重要なポイントはクリニック選びです。

失敗しないための選び方を紹介するので、「どこを選んだらいいのかわからない」という人は参考にしてくださいね。

症例や施術の実績

糸リフトを美しく仕上げるためには、顔の形やたるみ具合など、状態に合わせた適切な施術を受けることがとても重要です。

そのためには、症例や実績を参考に、信頼のおけるクリニックを選びましょう。

最近ではホームページやSNSでなどで症例や実績を紹介しているクリニックも多く、これらをチェックするとともに、日本美容外科学会が認定した「専門医」が在籍しているかも大きなポイントです。

カウンセリングの内容や丁寧さ

施術後に後悔することなくイメージ通りの仕上がりにするためには、しっかりとした意思疎通が大切です。

不安や疑問をしっかり聞き取り、納得できるまで説明してくれるような、コミュニケーションが取りやすいクリニックを選びましょう。

アフターフォローの範囲

施術後、万が一のことがあった場合にどこまで対応してくれるか、アフターフォローの内容も確認しておきましょう。

保証内容や施術後に必要な費用があるかなど、内容はクリニックによって異なります。

想定外の出費で慌てないためにも、HPやカウンセリングの際に聞いておくと安心です。

通いやすさ

糸リフトは永久的な施術ではありません。

美しい状態をキープするためには、定期的に糸リフトを受けたり他の施術を取り入れたりする可能性も考慮して、継続的に通いやすいクリニックを選びましょう。

困ったときやトラブルの際に「駅や自宅から近い」「仕事帰りに行きやすい」といった場所や診療時間など、通院そのものに負担やストレスがかからないことは、とても重要です。

糸リフトのダウンタイムに関するよくある質問

Q&A

最後に、よくある質問にお答えします。

Q

糸リフトには種類がある?ダウンタイムの違いは?

A

糸リフトには、大きく分けて「吸収される糸」と「吸収されない糸」があり、ダウンタイムに違いがあります。

コグリフト
(吸収される糸)
スプリングアプトス
(吸収されない糸)
内容・時間経過とともに吸収される糸
※素材の種類と継続力は下記参照
<糸の種類>
・PDO(ポリジオキサン):6~8ヶ月
・PCL(ポリカプロラクトン):24~36ヶ月
・PLLA(ポリ-L-乳酸):18~24ヶ月
・吸収されないシリコン製などの糸
・ゴムのように伸び縮みする
手術法・穴を開けて糸を挿入・切開して糸を挿入
・1週間後に抜糸
ダウンタイム・腫れ:2〜3日前後
・内出血:1~3週間
・腫れ:7~10日前後
・内出血:1~3週間

どちらの施術も大幅に切開する施術ではないため、「傷跡が残る」「目立たなくなるまでに時間がかかる」といった心配は少ない治療法です。

吸収される糸は種類によって効果の持続力が異なるものの、通常、腫れは2~3日前後で落ち着きますが、施術によっては7~10日ほどダウンタイムがあります。

糸リフトの種類や素材選びについては、カウンセリングで相談し、自分に合ったものを選んでくださいね。

Q

効果が出る人と出ない人の違いは?

A

糸を使ってたるみを引き上げる糸リフトですが、効果が出やすい人と出にくい人がいます。

効果が出やすい人
  • 皮膚が柔らかい
  • 肌の弾力がある
  • たるみが軽度

皮膚が柔らかい人は、糸を通しやすく持ち上げやすいためキレイな仕上がりになります。

また、たるみが軽度で脂肪が適度にあると、糸がフィットしやすくスムーズに引き上がります

効果が出にくい人
  • 脂肪が多すぎる・少なすぎる
  • 肌の弾力が少ない
  • たるみが強い

脂肪が多すぎると重みによってうまく引き上がらず、少なすぎても糸が脂肪組織に引っかかりにくいため、思ったような効果を得られない可能性があります。

また、たるみが強い場合も糸だけでは上がりにくい傾向にありますので、医師と相談の上、他の施術と併用など適切な治療を選択するのがおすすめです。

Q

糸リフトは何度も受ける必要がある?

A

状態をキープするために、継続的に受けのがおすすめです。

1回の施術で大きな変化を感じられる糸リフトですが、効果は永久的ではありません

たるみの度合いや施術部位、糸の本数などにより持続力は人それぞれですが、時間の経過とともに顔の状態は徐々に戻っていくため、継続した治療をすることでより長く効果を実感できます。

具体的な施術間隔や回数については、カウンセリングで医師に相談してみてくださいね。

まとめ

糸リフトのダウンタイムについて、期間や経過、過ごし方のポイントを紹介しました。

糸リフトのダウンタイムのポイント
  • ダウンタイムは最大1ヶ月前後
  • 麻酔効果で当日は腫れやむくみが出る
  • 内出血や違和感を感じる時期がある
  • 約1ヶ月間は無理な動作・圧をかけない
  • エステや美容医療は3ヶ月ほど間をおく

大幅に皮膚を切らない糸リフトですが、ダウンタイムは人によって差があるため、最大1ヶ月ほどを予定しておき、大切な予定がある時は余裕を持って受けるようにしましょう。

ダウンタイムの症状としては、糸を挿入する際に麻酔液を同時に注入するため、ほとんどの人が当日は腫れぼったく、むくんだ印象になります。

また、トゲのような返しがある糸を挿入するため、数週間ほどは内出血やチクチク感が出たり表情を作る時に違和感を感じることがありますが徐々に定着していきます。

およそ1ヶ月を目安にダウンタイムが落ち着き効果を実感していきますが、エステやその他美容医療は完全に糸が定着するまで(3ヶ月程度が目安)待つか、医師に相談の上受けるのがおすすめです。

糸リフトに興味がある人は、ぜひお気軽にカウンセリングで相談してくださいね。