この記事の監修
鈴木 医師
ヴェリテクリニック 医師
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「鼻整形で切らない治療方法はあるの？」
「切らない鼻整形の効果は永久的に持続する？」
「切らない鼻整形のダウンタイムやリスクを知りたい」

団子鼻や小鼻が大きいなどの悩みを改善し、理想の姿を目指せる鼻整形。

鼻を切開して軟骨や余分な皮膚を整える方法や切らない鼻整形など、さまざまな種類があります。

切らない鼻整形は気軽で安価に受けられることから『プチ鼻整形』と呼ばれ、幅広い年代から人気の施術です。

本記事では、切らない鼻整形の効果は永久的に持続するのか、ダウンタイムはないのかについて解説します。

※切らない鼻整形は、保険適用されない自由診療です。受ける施術やクリニックによって料金が異なります。施術内容やリスクを理解し、納得のいく鼻整形を受けましょう。

切らない鼻整形とは？ダウンタイムなし？

切らない鼻整形の4つの種類と方法を紹介していきます。

今回紹介する切らない鼻整形は、ダウンタイムが短いとされていますが、全くないというわけではありません。

それぞれの特徴やダウンタイム、持続期間や適応される鼻の特徴について以下にまとめています。

ヒアルロン酸注入

鼻のヒアルロン酸注入は、主に鼻筋に行われることが多いです。

簡単にボリュームが出るため、スッとした鼻筋をすぐに得ることが出来ます。

一方でヒアルロン酸の合併症には、アレルギー、感染、塞栓があります。

血管内にヒアルロン酸が入る塞栓症では、視力低下や失明、皮膚壊死が起こる可能性があることもと知っておくことが重要です。

ヒアルロン酸注入の施術時間は5～10分で、ダウンタイムは数日です。

薬剤の種類や注入量、体質などによって持続期間は異なりますが、半年～1年半で自然に元に戻るでしょう。

ヒアルロン酸注入が適応される鼻は以下のとおりです。

ヒアルロン酸注入は鼻を高く見せる効果に優れているため、団子鼻には向いていないとされています。

団子鼻を改善したい場合は『鼻翼縮小術』が適しているでしょう。

ヒアルロン酸注入の注意点

ヒアルロン酸注入は、鼻の形を自然に整えることができる魅力的な施術ですが、必ずしも全員が理想的な結果を得られるとは限りません。

参考：鼻は細いほど美しい？ PART2～鼻根部が太くなりすぎているケース

ヒアルロン酸で鼻を高くした場合、時間の経過とともにヒアルロン酸が徐々に横方向に広がっていきます。

高さが失われるだけでなく、鼻筋も太くなっていくため、その点には注意が必要です。

施術を受ける前に、医師にしっかりと相談し、メリットとデメリットを理解した上で決断することが大切です。

切らない鼻中隔延長（溶ける糸を使用した鼻整形）

鼻の高さを出す目的で溶ける糸を入れる施術です。

しかし、糸を入れるだけでは長期的に良い形を維持することは出来ません。

鼻先から糸が飛び出したり、感染したり、糸の素材によっては軟骨が破壊されてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

鼻先への異物挿入はトラブルの元になる可能性もあるため、ヴェリテクリニックでは切らない鼻中隔延長は取り扱っていません。

切らない鼻尖形成（溶ける糸を使用した鼻整形）

メスを使わずに鼻先の形を整える美容整形手術の一種です。

従来の鼻尖形成術のように大きな切開を伴わず、糸や注入剤などを用いて鼻先の形状を調整するのが特徴です。

鼻先への異物挿入はトラブルの元になる可能性もあるため、ヴェリテクリニックでは切らない鼻尖形成は取り扱っていません。

脂肪溶解注射

薬剤を注射して鼻の脂肪を溶かすことで、鼻の形を変形させるという施術です。

手軽さが人気ですが、注意が必要です。

まず、第一に効果が出にくいという点です。鼻にある脂肪は少量であるため、鼻の気になる場所の原因が脂肪でない場合、（例えば、軟骨、皮膚の厚みなどが原因の場合）当然ですが効果は出ません。

第二に、効果をコントロールしにくいという点です。薬剤メーカーが謳う効能のように、均一に脂肪を溶かされるとは限りません。

実際は脂肪のつき方や、溶けやすさなどは個人差もあるので、綺麗な仕上がりを希望される方は、注射ではなく手術をおすすめします。

切らない鼻整形は永久に続く？

切らない〇〇施術という文言を最近よく見かけますが、「切らない」ことと、「仕上がりの美しさ」は相反する場合があります。

美容施術において「切らない〜」というものは、聞こえは良いものの、効果が今ひとつといった施術があるのですが、鼻に関しては永続的に美しさを求めるのであれば、手術がおすすめとなります。

切らない鼻整形に代表される、『ヒアルロン酸注入』や『切らない鼻中隔延長』、『切らない鼻尖形成』といった施術の持続期間は半年から長くて数年程度です。

半永久的な効果を期待するのであれば、切開する鼻整形の方法がおすすめです。

切らない鼻整形がおすすめの人

切らない鼻整形がおすすめの人の特徴をまとめているので、参考にしてください。

切らない鼻整形は、体への負担を減らしたい方や切開手術に抵抗がある方におすすめです。

安価でトレンドに合わせて鼻を変えたい方や自然な仕上がりを求める方にも◎

編集部

切らない鼻整形は、効果の期限がある方法が多いため、あくまでも改善対策のひとつとして考えておくと良いです。

切らない鼻整形を検討している方は、医師のカウンセリングを受けて自分に合った施術方法を診断してもらいましょう。

永久に続く鼻整形はある？

鼻整形を受けて理想的な鼻を目指したいものです。

永久に効果が続く鼻整形はあるのでしょうか。

そこで、永久に効果が続く可能性のある鼻整形5つを以下に紹介していきます。

隆鼻術

隆鼻術は、鼻筋にプロテーゼや自身の軟骨を入れて、鼻を高くする手術です。

これにより、顔全体がすっきりとした印象になり、より整った顔立ちになります。

隆鼻術が適応される鼻は以下のとおりです。

• 鼻筋に高さや太さがほしい
• 鼻筋のラインを変えたい
• 鼻筋の通った印象にしたい
• 立体的な顔立ちにしたい
• 継続的な変化がほしい

鼻の高さを出したい方や立体的な顔立ちにしたい方に向いています。

赤みや内出血、腫れなどのダウンタイムは数日程度で収まりますが、鼻の固定のため1週間はギプスが必要です。

抜糸のため通院する必要がありますが、溶ける糸を使用している場合は不要です。

なお、鼻の穴のひきつれや左右差、違和感、プロテーゼが浮き出るなどのリスクがあります。

そのため、ヴェリテではCTからご本人の骨模型を作成し、輪郭にピッタリ合うプロテーゼをオーダーメイドで術前に作成します。

そうすることで、これらのリスクを回避することができます。

ヴェリテのオーダーメイドは医師がその場で削り出す「オーダーメイド」よりも、さらにワンランク上の正確性を持ち合わせています。

編集部

隆鼻術は高いスキルが必要とされる鼻整形のため、経験豊富な医師を選びましょう。

鼻翼縮小術

鼻翼縮小術とは、鼻の両側にある小鼻（鼻翼）を小さくする手術のことです。

小鼻が大きいと、鼻が大きく見えたり、鼻の穴が目立ったりすることがあります。

小鼻を小さくすることで、お顔全体もスッキリとした印象の整えることができます。

小鼻が大きく、鼻が横に広がって見える方に向いています。

鼻翼縮小術は鼻の骨を削ったり、軟骨を大きく動かしたりするような手術ではないため、鼻の形を固定するためのギプスが不要なことが多いです。

鼻翼縮小には、一般的に切除する位置によって、「内側法」「外側法」という施術があるため、どの方法が自分に合っているのか医師とよく相談することが大切です。

ヴェリテでは、「内側法」「外側法」にくわえ、他院では取り扱いがほぼない鼻翼上側を切除する「上側」という方法も可能です。

編集部

鼻翼の手術は鼻の解剖、血流、立体的バランス等を理解していないと皮膚壊死、鼻変形、呼吸困難などが起こる可能性のある、複雑な手技になります。経験豊富な医師を選ぶようにしましょう。

鼻尖形成術

鼻尖形成術とは、耳介軟骨を鼻の先端部分に移植し、高さや長さを出して鼻尖の形を整える美容整形手術です。

鼻尖の形状は、顔全体の印象を大きく左右するため、鼻尖形成術を受けることで、より理想的な鼻の形を実現することができます。

鼻尖を整えたいという方にはもちろん、印象を大きく変えたくないという方にも向いています。

編集部

ダウンタイムについては、軟骨移植をしたときには、1ヶ月前後は組織の固定にかかり、自然に馴染むまでには数ヶ月程度みておくと良いでしょう。

鼻中隔延長術

鼻中隔延長術は、耳の軟骨や肋軟骨を移植して鼻の長さや角度を調整する手術です。

少ない変化量であれば耳の軟骨も使用できますが、変化量が大きかったり、修正を繰り返している場合は、強度のある肋軟骨の方が材料として適しています。

意外に知られていないのですが、一般的に理解されている「肋骨」ですが、実は内側のは骨ではなく軟骨成分となります。その軟骨部分である「肋軟骨」を用いて鼻の手術を行います。

特に形成外科医はこの肋軟骨を手術で多く使用していて、小耳症や顎口蓋裂などの先天性疾患の治療で肋軟骨が使われます。

鼻中隔延長術は、鼻が短く、鼻先が上を向いてしまい、鼻の穴が目立つ「豚鼻」や「団子鼻」を改善するのに効果的です。

鼻先をやや上にするアップノーズ、まっすぐ前に出すストレート、やや下向きの矢印鼻風にするといった鼻先の「方向」や、それぞれの「高さ」をコントロールができます。

またヴェリテクリニッックが提唱している、「四角形の鼻」もこの手術で作ることが出来ます。

鼻先を伸ばしたい、高くしたい、バランスを整えたい方に向いています。

鼻中隔延長術は鼻中隔の粘膜を剥離するため、施術後に腫れや鼻づまりを起こすことがありますが、1〜2週間程度で改善していきます。

また、皮膚が厚くて硬い場合は、鼻先が細くならず効果を得られにくいことがあるので、事前にカウンセリングでしっかりと意思疎通を図ることが重要です。

鼻中隔延長したい部位に溶ける糸を注射する「切らない方法」もありますが、期待している効果が得られにくく後戻りするため、手術を積極的に考えられる方にはお勧めはしません。

編集部

切らない施術は、効果を得られにくく1年前後で元に戻ってしまう可能性があります。

わし鼻形成（ハンプ削り）

わし鼻形成（ハンプ削り）とは、鼻筋に沿って盛り上がっている部分（ハンプ）を削り、鼻筋をまっすぐにする美容整形手術です。

鷲のように鼻筋が鋭く盛り上がっている状態を改善し、より滑らかで自然な鼻のラインを作ることができます。

わし鼻や鼻筋のラインを整えたい方に向いています。

鷲鼻の状態によって術後の腫れ具合は変わります。削りだけで良い場合は腫れは少なく、骨切りも必要な場合は腫れも大きくなります。

概ね施術後1〜2週間程度は腫れがありますが、それ以降は徐々に引いていきます。

切らない鼻整形に関するよくある質問

鼻の整形を検討しているとさまざまな疑問が浮かんできます。

切らない鼻整形に関するよくある質問を以下に紹介するので、参考にしてください。

既にプロテーゼが入ってる場合も、切らない鼻整形はできる？

プロテーゼ挿入後も、切らない鼻整形の施術は可能です。

ただし、プロテーゼを挿入後、安全面を考慮するためにも、最短でも2〜3ヶ月の間をあけてからの施術をおすすめします。

編集部

まずは施術が可能な状態なのか医師に診断してもらいましょう。

自力で鼻を高くする方法はある？

自力で鼻を高くする方法は残念ながら存在しません。

しかし、メイクを活用することで鼻を高く見せることができます。以下の方法を試してみてください。

• シェーディング：鼻の両側にシェーディングパウダーを使用します。鼻筋に沿って薄く影をつけることで、鼻が細く高く見えます。
• ハイライト：鼻筋の中央にハイライトを入れると、光を反射して鼻が高く見えます。特に鼻先と眉間に少量のハイライトを加えると効果的です。
• コンシーラー：鼻の輪郭をコンシーラーで整え、鼻筋を強調します。これにより、鼻が立体的に見えます。

これらのテクニックを駆使すれば、メイクで簡単に鼻を高く見せることができます。

まとめ

切らない鼻整形の種類と永久に効果は続くのか、おすすめの人などについて紹介しました。

切らない鼻整形は、鼻に傷跡が残ることなく安価に受けられますが、大半が1年前後で効果が薄れていきます。

それぞれの効果やリスク、メリット・デメリットを十分に理解したうえで鼻整形を検討してくださいね。

本記事について
※作成日: 2024年3月29日
・本文中の情報やクリニックの詳細は、2024年3月29日時点のものです。そのため、料金や提供サービスに変更が生じる可能性がありますので、具体的な情報については直接クリニックにお問い合わせください。
鼻整形手術は、公的医療保険の対象外となる自由診療であり、治療費は全額自己責任となります。そのため、施術を受ける前には必ず費用について確認してください。
・鼻整形手術の潜在的リスク
鼻整形手術には、様々なリスクや副作用が伴う可能性があります。施術を受ける前に、医師に施術の詳細をしっかりと確認し、リスクや副作用についても理解しておくことが重要です。
これには、感染、炎症、位置のズレ、変形、凹凸、しこり、違和感、不自然な外見、色素変化、光沢感などが含まれます。

参考文献
・確認してください！美容医療を受ける前にもう一度：厚生労働省
・美容医療でクーリング・オフが可能なケースも！－特定商取引法に美容医療のルールが加わりました：国民生活センター
：美容医療サービスの消費者トラブル サービスを受ける前に確認したいポイント：政府広報オンライン
・美容医療を受ける前に確認したい事項と相談窓口について：消費者庁
・日本美容外科学会（JSAS）
・日本美容外科学会（JSAPS）
・日本形成外科学会