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垂れたバストが気になる!乳房の位置をアップさせる美容外科の治療とは

この記事の監修|
名古屋院 李 院長
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バストが垂れてくる理由

「以前はビキニや胸元の開いたワンピースを着たときに良い位置にあったのに、バストが下がってきてしまった」
「バストの張りがなくなってきてしまった」
そんな悩みを持つ女性は少なくありません。

実は、バストはもともと少しずつ下がっていく傾向があるのです。

バストの垂れと肌のたるみに共通する原因
エイジングケアで話題にのぼる「たるみ」と、バストが垂れることの間には共通する原因があります。それは、肌のハリが失われていくことです。

加齢に伴い身体の新陳代謝が衰えてくると、肌の内部でも変化が生じます。表皮の下の真皮部分にある、肌の構造を支えるコラーゲンやその内部を満たすエラスチンなどの量が、若い頃と同等に保たれなくなってくるのです。
肌の下部の構造の支えが足りなくなると、テントを支えていた支柱を取り除いたときのように表皮のハリが失われてしまいます。このため、肌の表面が若い頃にあった位置よりも下に下がってしまうのですね。

バストが垂れるその他の理由
バストの垂れる理由として、他にも以下のような点が考えられます。

・バスト自体の重さ・授乳により皮膚が伸びる
・加齢に伴う乳腺の減少
・バストの揺れでクーパーじん帯の伸縮力が弱まる

バストの皮膚が、バスト自体や授乳で赤ちゃんが乳首に吸い付いたり引っ張ったりすることにより伸びてしまうことも原因になります。

胸のサイズや授乳に関わらない点として、加齢に伴う乳腺の減少は見逃せません。バストの中にある形を支える乳腺が減少し、その分がより柔らかく形状を維持せず垂れ下がりやすい脂肪に置き換わっていくのです。

また、日常生活での積み重ねが影響する点としては、バストの揺れがあります。バストアップに大きな関わりを持つクーパーじん帯は、伸縮してバストの位置が下がっても元の位置に戻すよう働きます。しかし、バストを支えられないような、身体に合っていないブラジャーを身につけていたり激しくバストの揺れる運動をしたりしていると働きが鈍る場合も。バストの揺れによる負担が重なって、クーパーじん帯が伸びきってしまい元に戻る力が弱まってしまうためです。

バストの位置をなるべく維持する方法は?

バストの垂れの始まりはバスト周辺から始まります。まずバストの上から鎖骨の下辺りの肉付きが薄くなり、続いて乳首の位置が下がり、さらに外側に流れていきます。
では、このような変化をできるだけ小さくとどめるにはどうしたらよいのでしょうか?

バストの揺れを小さくする
バストの位置をキープし、バストの揺れを小さくするためにクーパーじん帯の伸びを抑えることは重要です。クーパーじん帯にかかる負担を最小限にできるように、自分の身体にフィットしたブラジャーを身につけることが大切です。

デパートなどの下着売り場でフィッティングをしてもらったことはあるでしょうか? また、前回バストサイズを計測してもらったのがいつか思い出せますか? もし、心当たりがないくらい前の基準をもとにブラジャーを使っているなら、実際にはバストの形状やサイズが変化して上手くフィットしていない可能性があります。

バストの形状・サイズの変化は、エイジングの影響だけではなく、ダイエットやフィットネスを通じた体型の変遷によっても引き起こされます。特に、A・Bのようなカップの大きさだけでなく形状が胸の形により添うようにフィットしているかを改めて確認することが重要です。

また、TPOに合わせたブラジャー選びも大切です。休日に自宅で過ごす際にはカップ付インナーを着るのは楽でいいですよね。しかし、ランニングやテニス、ジムでのフィットネスプログラムなどのような激しい上下運動する際にはよりホールド感の高いスポーツ用ブラジャーを身につけるようにしましょう。

授乳を適度に切り上げる
「母乳育児をしていて授乳によるバストの垂れのリスクは知っているけれども、やはりバストの位置が気になる」という方もいらっしゃるでしょう。このような方に検討いただきたいのは、授乳の時間を長くかけないことです。
母乳育児をしていると、赤ちゃんが食事としての理由以外に安心のためにおっぱいを求めてくるようになるのに気づきますね。
しかし、おっぱいを癒しの存在としてしまうと、本来であれば親子やその他の養育者とのコミュニケーションで済んだかもしれないものもおっぱいで解決するという行動がパターン化する可能性があります。

また、周囲の方に「やっぱりママでないとダメ」というような印象を抱かれかねません。育児を一人で担わなければならない流れになると、心身の疲労が蓄積しがちになってしまいます。特に育児休暇中で復職の予定のある方などにとっては好ましい状況ではないでしょう。
お子さんの健康な発達とご自身やその他の養育者の方々のために、そしてバストの維持のためには、おっぱいはなるべく食事のために用いることにし、寝つけない時や何かでぐずっている時などは気分転換に抱っこして歩いたり、おもちゃや声かけで気を引いたり、あるいはあえてママではない別の養育者が相手をするようにしてはいかがでしょうか?
無理に断乳せず自分からおっぱいはいらないと言えるようになるまで待つ卒乳の立場を取りたい方でも、やはりおっぱいの依存度を高めすぎないようにすることで、母乳育児に起こりがちなバストの垂れを軽減できます。

バストのエイジングを考慮した下着を選ぶ
バストが下がらないような対策も大切ですが、すでに変化の始まっているバストに対してエイジングを意識した下着を使うようにするのも大切です。
大手下着メーカーの中には、加齢や授乳によって垂れぎみになったバストのためのブラジャーを開発・販売しているものもあります。バストの位置を補整しつつ、垂れを進行させないように年齢に合わせた形状に仕上げられています。バストにぴったりとフィットするデザインで、クーパーじん帯への負担を軽減しつつ、無理なくバストをアップさせる仕組みです。

バストアップのために美容外科でできること

しかし、下着を使ったバストアップの場合、下着を着けている時にしかバストアップができません。例えば温泉やジムのシャワールーム、また、水着、夏場の薄着、胸元の開いたドレスなど、他の人たちに自然なバストの位置がわかるような機会では、バストダウンが知られてしまっても仕方ないと諦めなければなりません。
もし、このような場合にもバストが望む位置にあって欲しいという場合には、美容外科でのバストに対する施術である「乳房縮小術」や「乳房つり上げ術&乳房固定術」が選択肢となり得ます。

乳房縮小術(リダクション)とは?
乳房縮小術は、乳房の内部の乳腺を減らす手術です。具体的にはまず、乳頭・乳輪の周囲にある一部の表皮を残して表皮・乳腺を取り、続いて乳頭・乳輪とともに残った表皮を移動させ、表皮・乳腺の分を縮めて縫い合わせます。
バストの重さや大きさをダウンさせつつバストの位置をアップさせる施術です。特にバストが大きめで垂れやすいという人に向いています。

乳房つり上げ術&乳房固定術(マストペクシー)とは?
乳房つり上げ術&乳房固定術は、乳房の大きさはそのままに、形を整える手術です。具体的には、まず乳頭・乳輪の周囲の皮膚を切除し、続いて乳頭・乳輪と、周囲に残った表皮とを縫い合わせます。

こちらの術式はバストサイズにかかわらず実施できます。バストの大きめの方から小さめの方まで、形だけ変えたいという方に向いています。

美容外科でバストアップする際に知っておきたいこと

美容外科でバストアップのための手術をすると、下着を使わずにバストの位置を変えることができます。しかし、手術前の状態に完全に戻すことは不可能であるため、事前に医師とよく相談して術後のバストのデザインをしっかりと確認することが欠かせません。また、以下のような点についても十分理解しておくことが大切です。

バストサイズと施術内容
乳房つり上げ術&乳房固定術では、バストサイズが小さい場合は局所麻酔で施術できますが、それ以外のバストサイズ・術式では全身麻酔が必要です。
麻酔の違いはバストサイズの違いによる手術の術式の違いに拠ります。バストサイズが小さい場合、乳頭・乳輪の周りと縫い合わせる際の切開は乳輪の円周部分となり、バストサイズの大きい場合では、乳輪の円周とともにバストの下部に縦のラインの手術跡が入ります。
傷跡が小さい分だけバストサイズの小さいほうが良いのではと思われるかもしれません。しかし、一概にそうとは言い切れません。バストサイズが小さい場合、乳輪に合わせて巾着袋の口を絞るように糸を締め上げる必要があります。このため、手術後に乳輪の周囲にシワがよってしまうのです。このシワは1年程度で消えますが、絞る量が多いとシワが残る場合があります。

バストの位置
いずれの手術においても「バストの好ましい位置」という主観的判断を基準にします。このため、施術後に実際に仕上がった乳頭・乳輪の位置が理想よりも低い、あるいは高いと判断される場合が起こり得ます。

いずれの場合も希望があれば再手術を行います。低いと感じられる場合は、乳輪の傷の場所で再度切開し下の位置に縫い付け、高いと感じられる場合は乳輪の上側の皮膚を切除し、より高い位置になるようつり上げます。

バストのボリュームと垂れ
また、手術を経てもバストのボリュームによっては、バストアップが物足りない、あるいは垂れて見えると感じられる場合があります。手術後にボリュームアップを希望される場合は、ヒアルロン酸や脂肪の注入、豊胸術を施すことで対応が可能です。
ボリュームダウンを希望される場合には、事前にご相談いただき乳房縮小術を行うか、脂肪吸引術で対応できます。しかし、バストの垂れを修正するには、ある程度バストにボリュームが確保され、皮膚や乳腺にハリがあることが重要です。除去しすぎて逆効果とならないよう十分に注意する必要があります。

傷跡
乳房つり上げ術&乳房固定術でも、乳房固定術と同様に傷跡が残ります。人によっては傷跡がケロイドのように盛り上がったり、傷跡部分に段差ができたり、あるいは色素沈着が起きたりなどします。
目立つキズはそれぞれ、ステロイド注射やCO2レーザーの照射、ハイドロキノンクリームなどによって対応できます。しかし、基本的に目立たなくすることはできても完全になくすことはできません。
傷跡が気になる方にはアートメイクをご案内することも可能です。術前の相談の段階で体質的にケロイドの起こりやすい方などは事前に医師に相談することをおすすめします。

身体の内部からのアプローチも忘れずに

術後の回復や、手術以前のバストアップに役立つ方法として、食事を見直すことも大切です。
食事で以下の成分を含むものをきちんと摂取するようにしましょう。

・コラーゲンの元となるアミノ酸、食品の成分でいうとタンパク質
・コラーゲンの生合成やタンパク質代謝に関与する物質であるビタミンC

ビタミンCは野菜に含まれる鉄分を吸収しやすくする作用もあります。健康な身体を維持するためにも大切です。忙しい生活では難しさもありますが、できるだけ新鮮な果物や野菜を欠かさずに食べるようにしていきましょう。

以上、バストの垂れる理由と、その予防や対策について、美容外科の手術についての解説も交えながらご紹介してきました。水着などを理想に近いボディラインで身につけたい方の選択肢は、機能下着による補整だけではありません。手術による乳房縮小術や乳房つり上げ術&乳房固定術についても検討し、エイジングなどに対応してみませんか?