コンデンスリッチ豊胸手術とは
コンデンスリッチ豊胸手術の特徴
1.生着率80%以上!
自分自身の元気な脂肪細胞を使用するわけですから、自然なバストをキープし続けていくことが可能です。太もも・お尻などから脂肪を採取して、無菌状態で濃縮します。石灰化(しこり)も起こりにくいです。
2.多くの脂肪を注入できる!
採取した脂肪は特殊な加重遠心分離にかけられますが、水分・血液・死活細胞など不純物はもちろんのこと、肥大化してしまった老化細胞まで潰して除去してくれるのです。これにより、良質な脂肪(コンデンスリッチファット)だけをより多く注入することが可能となりました。貴重な良質な脂肪を活用できます。
・従来の脂肪注入:採取した脂肪からは水分を取り除きますが、除去しきれなかった血液・死活・老化細胞が含まれてしまい、定着を妨げたり、脂肪壊死の要因になったりすることがあります。
・脂肪幹細胞注入(セリューションなど):メリットとしては、注入する脂肪に対し、定着率を左右する幹細胞の割合を高めることができます。しかし、肝細胞抽出時に採取脂肪の半分を無駄にするため、注入量が少なくなります。
3.手術時間が従来の脂肪注入手術の半分以下!
良質な脂肪の抽出が可能なため、採取量も少なくて済むので、体への負担が大幅に軽減されます。気になる手術時間は、医院にもよりますが、約2時間半で終えることが可能(脂肪採取の部位にもよります)。術後のダウンタイムも大幅に削減されることになりました。
4.自然な感触と見た目。レントゲンにも映りません!
痩せている女性、肥満体型の女性でも大丈夫。形も自由に選択することができ、サイズは1~2カップのバストアップが可能です。とても自然な仕上がりです。脂肪吸引を行うため、痩身にもなります。
コンデンスリッチ豊胸手術で使用するマシンについて
「LIPOMAX-SC」という名の遠心分離機を使用いたします。吸引し終わった脂肪を胸に注入するときに、生着しやすいコンデンスリッチファットと呼ばれる濃縮な脂肪を作成してくれます。このコンデンスリッチファット作成の際に、吸引した脂肪から胸に注入するとき、不純物となる死活・老化細胞を分離することが可能となります。
「LIPOMAX-SC」は、アメリカのFDAから承認を得ている医療機器です。FDAは、日本でいうと厚生労働省にあたる機関となります。
使用方法としては、
①吸引済みの脂肪をLIPOMAX-SCに入れます
②フタを閉め、スイッチオン
③スイッチが入ると機器は回転を始め、吸引した脂肪からコンデンスリッチが作られる仕組みとなっているのです
・コンデンスリッチ
吸引した脂肪を遠心分離機で遠心分離を行うと、コンデンスリッチの完成です。これと同時に死活・老化細胞など不純物も除去されます。そのため、コンデンスリッチのみを胸に注入することでのバストアップが可能なのです。
・ウエイトフィルター・シリンジ
脂肪吸引の際に使用する筒状の医療機器にシリンジがあります。コンデンスリッチ豊胸手術で使用するシリンジは、ウエイトフィルターが付いています。ウエイトフィルターは特許も取得しているのですが、吸引した脂肪をコンデンス(濃縮)にする秘密は、このウエイトフィルターにあるのです。脂肪組織をただ遠心分離しただけでは、コンデンスリッチファットにはなりません。
コンデンス技術は、圧力を脂肪組織に加え、死活細胞・老化細胞も除去して、若い脂肪細胞・幹細胞を濃縮できる技術です。これは、脂肪定着を良くするだけではなく、石灰化・脂肪壊死などの今までの脂肪注入特有の合併症を防ぐことも可能となりました。さらに、フィルター装着状態であるため、空気に含まれる菌・ホコリなど不純物に触れない環境で行うので感染症のリスクを大幅に削減することも可能となりました。
従来の脂肪注入との違い
今までは、採取した脂肪のみをそのまま注入していたため、死活・老化細胞も含まれてしまい、脂肪壊死・石灰化のリスクが多くあり、脂肪が空気に触れてしまうので、感染症のリスクも含んでいました。
脂肪幹細胞は、従来のリスク軽減の一方で、幹細胞抽出時、採取した脂肪の半分を無駄にしなければならず、注入量が少ないことが問題でありました。これらの問題点をなくし、リスクを抑えた手術方法がコンデンスリッチ豊胸手術となるのです。
コンデンスリッチ豊胸手術の流れ
手術自体の流れを説明していきます。
①受付
完全予約制です。事前に電話・ホームページなどで予約をしてから来院しましょう。
②問診票
問診票を記入します。カウンセリングで医師に相談したい内容、悩みなどをここで記入しておきます。
③カウンセリング
カウンセリングは、完全個室の室内で行います。胸に関することですから、男性医師に話すことは勇気がいるかもしれません。そうした不安な気持ちを和らげるように、男性医師は話しやすい優しい雰囲気づくりを心がけています。心配なことや気になることは質問して下さい。
希望に合ったサイズ・形もここで決定していきます。
実際使用する医療器具についても説明があります。
④料金説明
治療前に、料金説明をしっかりと行います。
⑤血液検査
コンデンスリッチ豊胸手術は、全身麻酔などで行います。確認の意味で、事前に血液検査が必要となります。検査の結果には数日かかるため、手術自体は検査結果が出てから行います。カウンセリング当日に手術日は決定いたします。
⑥手術日当日
リラックスして来院しましょう。入院の必要はありません。
⑦いざ、オペ室へ
施術時間は約2時間半(脂肪採取の場所によります)。全身麻酔などで行います。オペ室にはBGMが流れています。リラックスしていれば、目が覚めたら終わっています。
⑧脂肪吸引
胸に実際に注入するための脂肪を吸引していきます。傷跡が残らないように配慮しながら吸引していきます。手術には複数人の医療スタッフが立ち会います。
⑨吸引した脂肪を遠心分離
吸引した脂肪を医療用遠心分離機に入れます。脂肪は外気に一切触れることなく衛生的に遠心分離されて、不純物も除去、コンデンスリッチファットが作成されます。
⑩コンデンスリッチファット完成
医療用遠心分離機からコンデンスリッチファットを取り出します。血液、死活脂肪細胞など不純物がないので、綺麗な黄色がかった色をしています。
⑪胸へ注入
片側ずつ、形・サイズの計算をしながらコンデンスリッチファットを注入していきます。
⑫反対側の胸へも注入
左右で差が出ないよう、微調整をしながらもう片方の胸にもコンデンスリッチファットを注入していきます。注入口の傷跡は、目立たない胸の下ですので、外観からはほとんど分かりません。時間の経過とともに目立たなくなっていきます。
⑬帰宅
麻酔が切れ、落ち着いたら帰宅することができます。
⑭1週間後の検診
医師に、術後の経過を見ていただきます。アフターケアも万全です。吸引した部位にもよりますが、3日後に包帯やガーゼを交換して、1週間後に抜糸の場合もあります。
⑮アフターケア
術後の状態を確認。不安な点や心配な点は、この段階でお聞き下さい。
Q:痛みや腫れはどの程度ありますか。
A:腫れは、バストの注入口ですと1週間以内、脂肪採取部なら部位によりますが約1~3週間程度、その後2~3週間で自然な仕上がりに。痛みは、鈍痛が1週間程度続き、内出血が2週間程度続きます。
Q:シャワーや入浴はいつからできますか。
A:シャワーなら、下半身のみで2日後から。ただし、傷口を濡らさないようにしてください。入浴は、抜糸が終わってからとなります。手術から7~9日後を目安にしてください。
Q:スポーツやマッサージはいつから可能ですか。
A:激しいスポーツや強いマッサージは、1ヶ月程度は控えてください。ちなみに、飲酒も術後1週間程度お控えください。
Q:術後はブラジャーをつけた方が良いですか。
A:約1ヶ月間は、ワイヤーなどの入っていないゆったりしたタイプのものを着用するようにしてください。
豊胸手術の方法は、シリコンバッグから脂肪注入へと移り変わってきています。そのなかでも、コンデンスリッチ豊胸手術は最近話題の施術方法です。
コンデンスリッチ豊胸手術とは、ご自身の体から採取した脂肪を、外気に触れさせずに遠心分離にかけて、石灰化(しこり)・脂肪壊死の原因となる死活した細胞、細胞膜などの不純物を除去します。このコンデンス(濃縮)技術で形成された健全な濃縮脂肪細胞のみを注入しますので、従来の脂肪注入技術に比べ、安定した定着率となります。
採取した脂肪注入から死活細胞、水分を取り除くところまでは、一般的な脂肪注入豊胸手術と同じですが、コンデンスリッチ豊胸手術は老化細胞も除去してくれますので、密度が高くなり、この密度により、定着率の差が生まれることとなるのです。採取した脂肪は、空気に短時間触れただけでも汚染されたり弱まったりしてしまい、定着率が低下してしまいますので、外気に触れずに行うことが重要となります。
・胸が小さい
・授乳後胸がしぼんでしまった
・シリコンバッグを入れているけど不安
・ボリューム・ハリが欲しい
・脂肪吸引の脂肪を活用したい
といったお悩みをお持ちの方には、自分自身の良質な脂肪を利用して、自然にバストアップが可能なコンデンスリッチ豊胸手術がオススメです。
他にも、「コンデンスリッチファット」「CRF」「コンデンスリッチ脂肪注入」などと呼ばれることもあります。