耳の形は人それぞれ!理想の耳の形へ導く美容整形の治療方法
■理想の耳の形・大きさとは
■耳の悩みとは
理想の耳がわかったところで、実際にどのような耳の悩みがあるのか見てみましょう。
・立ち耳
立ち耳とは、耳が正面を向いており、頭から立った状態になっていることを言います。医学的には、「耳介」と呼ばれる耳の外側の部分と側頭部との角度が30度以上になる場合に立ち耳であると判断されます。「対耳輪」という耳の軟骨が未発達であることが原因で、軟骨の折れ曲りが不十分だったり、耳を寝かしつける力が弱かったりするために起こるものです。耳が目立ち大きく見えてしまう、顔全体のバランスが崩れる、背後の音が聞こえにくいなどの理由から気にする人が多いです。
・柔道耳
柔道耳は、柔道やレスリングなどの格闘技選手に起こりやすい悩みです。正式名称は「耳介血腫」と言い、その見た目から「カリフラワー耳」「餃子耳」などと呼ばれることもあります。寝技の際に床で耳が擦れたり、相手の腕や頭で耳を圧迫されたりすることで、耳の軟骨膜が出血し、皮下組織が繊維化してしまいます。これを何度も繰り返すうちに徐々に耳の形が変形し膨らんでしまうのです。ただし、体質によってなりやすい人となりにくい人がいます。また格闘技以外にも、ラグビー選手もこの症状になりやすいと言われています。
・耳が小さすぎる、あるいは大きすぎる
耳自体の大きさに悩んでいる人もいます。特に支障はないように思われますが、例えばイヤホンが入らない、髪を耳にかけてもすぐに落ちてきてしまう、顔が大きく見えてしまうなどの問題があるようです。一方で耳が大きすぎても、からかわれる、髪を伸ばしても耳だけ飛び出てしまう、メガネが合わないなど、コンプレックスを抱えたり、生活の中でさまざまな不便を感じたりすることがあるようです。
・耳たぶが小さすぎる、あるいは大きすぎる、垂れ下がっている
耳たぶの大きさに悩んでいる人も多いようです。耳たぶが小さすぎると、ピアスの穴が開けられないという声が特に多く挙がっています。また、耳たぶが生まれつき下に引っ張られたように垂れ下がっており、耳たぶにくびれがないという人もいます。一方、耳たぶが大きすぎる人は、「福耳」と呼ばれ縁起が良いとされていますが、コンプレックスに感じている人もいます。他人からは良いものに見えても、何度も指摘されるうちに気になってしまうようです。
・耳たぶが裂けている
耳たぶが裂けている状態を「耳垂裂」と呼び、ケガやピアスホールの拡張などによって避けてしまう「外傷性耳垂裂」と、生まれつき耳たぶが裂けている「先天性耳垂裂」の2種類があります。外傷性耳垂裂の場合はピアスが主な原因ですが、いきなり裂けてしまうのではなく徐々に進行し、ある日ピアスが外れたことで裂けたことに気づくケースが多いようです。耳たぶの淵ぎりぎりのところに穴を開けている、重いピアスをつけている、ピアスホールが膿やすい、入浴や就寝の際もピアスをつけたままという人は、裂けやすいので注意しましょう。
・副耳がある
これは耳たぶの大きい福耳の事ではなく「副耳(ふくじ)」というものです。聞いたことがないという人も多いのではないでしょうか。副耳は耳の前と頰の間のあたりにできるイボのような突起のことで、中に軟骨を含む硬さのあるものと、皮膚だけのやわらかいものがあります。多くは生まれつきのもので、1000人に15人ほどの割合で生じています。特に害はないため、大人になるまでそのままにしておく人も多くいますが、耳の根元にできるため、その部分に湿疹ができやすいなどのデメリットもあります。
■耳の悩みを美容整形で緩和しよう
続いて、上記のような耳の悩みを緩和することができる美容整形についてご紹介します。
・立ち耳修正
立ち耳を修正する施術には、切開法と埋没法があり、ほとんどが切開法で行われています。局部麻酔を打った後に耳の裏側を3〜5センチほど切開し、軟骨に割を入れて対耳輪を形成したら、吸収糸で縫合固定します。最後に軟骨の折れ曲りを補強してナイロン糸で固定したら完成です。切開をするのは耳の裏側なので、傷跡が目立つ心配はありません。一方の埋没法は、軟骨を折った状態でナイロン糸を埋め込む施術です。切開をしないので、仕上がりが気に入らない時は糸を抜けば簡単に元の状態に戻すことができます。ただし、糸がとれるなどして意図せず元に戻ってしまうこともあり、埋没法を受けた後に切開法を受け直す人も少なくありません。
・柔道耳修正
柔道耳の施術は、局部麻酔を打ったら、変形している耳の前面あるいは後面を数センチ切開し、軟骨や溜まっている血の塊などを除去するというものです。程度にもよりますが、施術は簡単なもので1時間ほどで完了します。分厚くガチガチに変形してしまった耳だと、もっと時間を要することもあります。術後は1週間ほど軟膏ガーゼで圧迫するなどのケアが必要になりますが、治癒後は、新たな刺激を受けない限り持続すると言われています。
・耳を小さくする
美容整形では、大きな耳を小さくすることもできます。耳全体が大きい場合と部分的に大きくなっている場合があるため、施術内容もその人の耳に合わせて行われます。局部麻酔を打ったら、耳の大きくなっている部分を切開する、あるいは長さと幅の両方に切開口を設けて切除し、軟骨を除去してから縫合をします。1週間後に抜糸をしたら完了です。
・耳たぶを大きくする
小さな耳たぶを大きくすることも可能です。耳を大きくする施術は主にヒアルロン酸注入、脂肪注入、シリコンプロテーゼ挿入の3つがあります。多くのクリニックが用いている方法がヒアルロン酸で、耳たぶにヒアルロン酸を注入するだけで良いので手軽というメリットがあります。しかし、徐々に体内に吸収されてしまう性質であるため、繰り返しの注入が必要になります。脂肪注入の場合は、患者さんの体内から抽出した脂肪を、極細の注射器で形を見ながら耳に注入していきます。こちらも徐々に体内に吸収されてしまいますが、定着率は70%とヒアルロン酸よりは定着度が高くなっています。シリコンプロテーゼ挿入の場合は、耳の後ろを切開してシリコンを入れるという施術です。シリコンは異物感が出るのではと心配する人もいますが、触り心地、硬さ、見た目とともに、実際のもの近い自然な耳たぶを形成することができます。ヒアルロン酸や脂肪は体内に吸収されてしまうのに対し、シリコンは半永久的に形状を維持できるという点も大きなメリットです。
・大きすぎる耳たぶを修正
耳たぶを小さくする施術は、一般的に「耳垂縮小術」と呼ばれています。局部麻酔を打ったら、耳たぶの広がっている部分を切除し、歪みが出ないよう形成した上で縫合をします。基本的には耳たぶの付け根を扇型に切除し横幅を調整することが多いですが、場合によっては切除部分を変えて縦幅を調整することもあります。
・裂けた耳たぶを修正
裂けてしまった耳たぶを縫い合わせる施術は、縫合した傷跡の形によって「直線法」「Z形成術」「W形成術」という名称に分けられます。直線法は裂けた箇所に沿って皮膚を切り、縫い合わせるシンプルな方法です。ところがこの方法の場合は、縫い合わせた部分が引きつれたりくびれたりすることがあります。これを防止するために縫い方を工夫したZ形成術やW形成術が行なわれます。Z形成術はもっとも有名な施術法で、W形成術はそこから派生した施術法です。
・副耳の除去
副耳の治療は、局部麻酔を打った後に突起部分を切除して、縫合をしたら完了です。副耳の中に軟骨があるか否かに関わらず行うことができ、手術の1週間後に抜糸が必要となります。
■耳の整形後に行いたいアフターケア
耳の整形は、メスを入れるものが多いという特徴があります。術後は血流が良くなりすぎないように、入浴や運動をし過ぎないことが大切です。特に手術の当日は、湯船には浸からず、シャワーを首から下だけ、短時間浴びるようにしましょう。また術後24時間は、傷口から出血することもありますが、万が一出血してしまったらアイスノンや氷嚢をガーゼでくるんだもので抑えると止まります。その後はシャワーから半身浴、ぬるま湯と徐々に慣らしていき、1週間後に抜糸が終わった頃から入浴が可能です。運動についても、血流が良くなりすぎると出血の原因となるため、術後1週間は軽い散歩程度に控えておきましょう。術後1ヶ月が経てば、本格的な運動を再開しても問題ありません。
■まとめ
あまり注目を集めることのない「耳」ですが、人それぞれ様々な悩みがあることがわかりました。ほとんどの悩みは美容整形で修正することができるので、気になる場合は医師に相談し、自分に合った施術方法を探してみましょう。
耳はなかなか人目につかない部位ではありますが、だからこそ人には言えず自分の中だけでこっそり悩んでいるという人もいるのではないでしょうか。今回は、耳の形や大きさにスポットを当て、悩みの種類と原因、美容整形でできる対応法についてご紹介します。
まずは、理想とされる耳の形と大きさについて見てみましょう。とはいえ、人種によって耳の大きさや角度は異なり、例えば白人の場合は、頭に対する耳の平均角度は30度くらいですが、日本人の場合は80度くらいなどの違いがあります。そのため、どの耳の形や大きさが理想とは一概には言えませんが、日本人の耳の平均的な大きさは、横幅が約3.5センチ、縦幅はその2倍の約7センチとなっています。また縦に長く丸みのある「三日月型」という形がもっとも多く、耳の長軸が鼻背と平行であることも平均的な耳のつき方とされています。ほかにも、顔には黄金比と言われるバランスがあり、これによると耳の高さはほぼ鼻の下から目尻までと同等であることも美しい顔の条件とされています。
耳は6歳頃にすでに成人の9割程度の大きさまで成長します。成人後は加齢とともに耳も垂れていくため大きくなったように見えたり、帽子のかぶり方や寝方などの癖で片方だけ変形していったりすることもあり、ずっと同じ形や大きさというわけではありません。