■セルライトとは?
■自分でできるセルライトのケア方法
セルライトのことがわかったところで、セルライトのケア方法について探ってみましょう。今日から始められるセルフケアには以下の方法が考えられます。
・マッサージ
マッサージを行うことで、血流やリンパの流れを良くし、老廃物や水分を排出しやすい体をつくりましょう。マッサージは1日5〜10分行うと良いです。今回は太もものマサージ法をご紹介します。太ももは太さがありマッサージをするのが大変な場合は、外側、内側、裏側と分けて行うとやりやすいでしょう。マッサージクリームを塗った上で行ったり、セルライトローラーと呼ばれるローラー式のマッサージアイテムを使ったりするという方法もあります。
1、両手で片方の太ももを掴み、膝上から足の付け根までを丹念にさすり上げます。リンパを流すイメージで、太ももが柔らかくなるまで行いましょう。
2、温かくなったら太もも全体を強めに握り、握った手首をひねります。太ももをつねるような感覚で行ってください。
3、太もも全体を叩いてほぐしたら終了です。
・バランスのとれた食生活
脂質や糖質の多い食事は血流の悪化や冷え、むくみを引き起こし、セルライトができやすい体質へとつながってしまいます。規則正しくバランスのとれた食事を心がけましょう。豚肉やレバー、うなぎ、牛乳に多く含まれるビタミンB、大豆や卵、魚介類に多く含まれるたんぱく質、キムチや唐辛子に多く含まれるカプサイシンなどは、代謝を上げる栄養素としておすすめです。また、よく噛んで食べることで皮下脂肪を増やさないようにするといった配慮も大切です。
・ラップでくるんで入浴
血行を良くするためには、入浴をして体を温めることも良いでしょう。特に下半身は冷えやすいため、積極的に温めることが大切です。太ももを集中的にケアしたい場合は、太ももにラップを巻いて入浴することで発汗を促し、老廃物の排出につながります。10分以上の入浴が理想ですが、きつく巻くと逆に血流が悪くなってしまうので注意しましょう。
■エステティックサロンでできるセルライトのケア法
セルフケアを続けるのが大変、なかなか結果が得られないという理由で、エステティックサロンを利用する人も多くなっています。エステではプロのエスティシャンが老廃物や水分を排出するためのマッサージを行ってくれたり、専用の痩身マシンを用いて施術してくれたりするので、セルフケアよりも結果が得られるはずです。ただし、一度で結果を得るのは難しいため、繰り返し通う必要があります。
セルライトのケアには上記のような方法がありますが、ケアをする際に注意しておきたいのが、セルライトを潰したとしても痩せないということです。セルライトのケア方法を調べると、しばしば「セルライトを潰して老廃物を流す」という記載が見られますが、これはむしろ逆効果といえます。セルライトが老廃物の固まりであることや、エステの施術におけるマッサージから生まれた考えのようですが、潰すことでセルライトが悪化してしまったり、力を入れすぎてマッサージすることであざができてしまったりするケースがあるのです。
セルライトは周りの組織を圧迫することで発生するものなので、圧によって周囲の皮下組織や血管はダメージを受けています。そこにさらにマッサージで圧を加えることで、ダメージを修復しようとコラーゲンが形成され、脂肪細胞は逆にどんどん頑丈になっていってしまいます。コラーゲンに包まれた脂肪細胞は、より一層落ちにくい上に通常の2〜3倍の大きさにもなるため、セルライトが目立ちやすくなってしまうのです。ダメージを受けた筋肉が、筋肉痛を経てより強い筋肉になるのと同じだと考えるとわかりやすいでしょう。また、セルライトは分裂することがあるため、セルライトを潰そうとすることで分裂させてしまうと、脂肪細胞の数が増えます。分裂するとそれぞれの脂肪細胞は小さくなりますが、体外に排出されることがないので、再び周囲の組織を巻き込んで新たなセルライトとなっていくのです。
基本的には、一度できてしまったセルライトが消えることはないため、セルフケアやエステのケアに関しては、セルライトを悪化させない・増やさないための方法だと考え取り組むようにしましょう。
■美容外科で受けられるセルライトの施術
セルフケアやエステのケアがセルライト予防であるのに対し、美容外科での施術ではどのような変化が得られるのでしょうか。セルライトのみをケアする施術はありませんが、以下の方法によって対応することが可能です。
・脂肪吸引
脂肪細胞を直接吸引することで、サイズダウンをはかる施術です。特定の部位を細くすることができるため、ボディラインを整えることができます。施術の際は、局部麻酔あるいは全身麻酔を施し、吸引する部位の目立たない箇所を2〜3ミリ切開します。切開部にプロテクターを装着したら、脂肪をふやかす薬剤を注入し、脂肪をふやかしていきます。ふやかした後は、ストローのような形をした専用のカニューレを用いて脂肪細胞を吸引したら完了です。脂肪細胞を吸引するためリバウンドの心配がなく、脂肪吸引後の脂肪層は血行がよくなっているため、セルライトができづらくというメリットがあります。
ただし、セルライトがある状態で脂肪吸引を受ける場合は、一度に大量の脂肪を吸引するのではなく、数回に分けて施術を受けるようにしましょう。というのも、セルライトがある部位は、脂肪細胞に老廃物がくっついて固まりになっています。そのため、一度にごっそりと取り除いてしまうと、周辺の組織や血管を傷つけてしまいかねないのです。また上記でご紹介した通り、セルライトは皮下脂肪が少ない人にもでき得るものです。痩せている人がセルライトのために脂肪吸引を受けると、脂肪がさらに少なくなった分、皮膚が引きつれて凹凸がひどくなってしまうケースも考えられます。脂肪吸引の施術は脂肪が多い人には有効ですが、セルライトによってできた凹凸のみをケアするものとしては、最適の方法とは言いにくいでしょう。
・脂肪融解注射
太もものセルライトを軽減する施術としてもっともおすすめなのが、脂肪融解注射です。脂肪吸引と同様にサイズダウンを目的としたものですが、セルライトを軽減したい人にはより適した方法と言えます。施術の際は麻酔クリームを塗布した上で、サイズダウンしたい部位に注射を打つだけです。施術時間がわずか10分程度でメスも使いません。ヴェリテクリニックでは「リポビーン」と呼ばれる薬剤と、「リポルスカルプティング」と呼ばれる薬剤の2種類を用いており、「リポビーン」はサイズダウンが目指せ、「リポルスカルプティング」は植物由来成分で作られており、即効性があるという特徴があります。
脂肪溶解注射の場合はピンポイントで脂肪を除去することができるので、セルライトによって凸凹している部位に注射することで、脂肪を減らしながら滑らかな仕上がりにすることができます。注射は3〜5回ほど行うことでよりメリットが感じられるでしょう。
■まとめ
セルライトは体型に関わらずほとんどの女性にあるものだということがわかりました。また、一度できてしまうとなかなかなくすことができないという点も多くの女性を悩ませている要因と言えるでしょう。セルライトで悩んでいる人は、セルフケアやエステのケアで体質改善をしながら、美容外科の施術で気になる部位の施術を受けてみてはいかがでしょうか。
下半身太りを気にしている女性は多いことでしょう。なかには、太ももにできてしまったセルライトについて悩んでいる方もいるのではないでしょうか。凸凹とした見た目から、だらしない印象も与えかねないセルライトに自己流マッサージやエステの施術を行う方も見られます。これらと、美容外科での脂肪吸引による除去とはどのような違いがあるのでしょうか。今回は太ももにできてしまったセルライトの適切な処置方法についてご紹介します。
まずは、セルライトがどのようなものか、ご説明しましょう。セルライトとは、主に太ももの外側や裏側、腹部、二の腕など皮膚の表面にできる凸凹のことです。見た目がオレンジの皮に似ていることから、英語では「オレンジピールスキン」と呼ばれています。皮下脂肪が溜まってしまい、脂肪細胞に老廃物が付着して大きくなったものが周りの組織を圧迫したことによって、皮膚がつっぱり、凹凸を起こしている状態です。皮下脂肪の多い部位につきやすいことから、太ももにもできやすくなっています。また、皮下組織で脂肪細胞が大きくなりセルライトとして皮膚の表面に現れるまでには2〜3年かかります。現時点でセルライトがない部位でも、体内では着々とセルライトの形成が進んでいる場合があるのです。
次に、セルライトと脂肪の違いについて見てみましょう。セルライトが皮下脂肪の肥大化によってできる凸凹であるのに対し、脂肪とは脂肪細胞の集合体のことです。脂肪は2種類に分けられ、内臓の位置を固定するために臓器を囲うようにしてできる脂肪のことを「内臓脂肪」、全身の皮下組織につくもので指でつまめる脂肪のことを「皮下脂肪」と言います。内臓脂肪は男女ともにつくもので分解が速いのに対し、皮下脂肪は女性につきやすく分解が遅いという性質があります。そのため、セルライトは皮下脂肪の多い女性にできやすく、成人女性の8〜9割には何らかのセルライトがあります。また、セルライトがなかなか落ちないと言われるのは、分解が遅いという性質が関係しているためです。皮下脂肪は体型にかかわらずつくものであるため、痩せている人の中にもセルライトに悩んでいる人が多く見られます。
セルライトができる原因には、運動不足や食生活の乱れ、老化、代謝不良、ストレスなどが挙げられます。皮下脂肪がつきやすかったり、筋肉や代謝の低下によって脂肪が燃えにくい体質になってしまっていたり、ストレスや老化によって血流が悪くなり老廃物が溜まりやすくなっていたりする人は、注意しましょう。