第105回 日本美容外科学会学術集会、大阪 2009/07/25
発表 一般演題:フェイスリフトにおけるBuccal fat padの処置
■ 内容
フェイスリフトでは、耳下腺より前方の筋性SMASの外側縁でSMASを切開し、そこから咬筋前縁でmasseteric ligamentを切離するまでSMAS下面の隔離を前方にすすめる。
その時、buccal fat pad とその表層を走行する顔面神経頬骨枝と頬枝が確認できる。
baccal fat padを操作することで口元の横の膨らみをスッキリできるのではないかという意見を百人町アルファクリニックの与座先生からいただいたので、buccal fat padを外側上方に引き上げて頬骨弓の下方にある頬外側の陥凹部に移動させる操作を行ってみた。
その結果、移動させたfat padの膨らみが目立ちすぎてしまうことが多い。
また、口元の横にはほとんど改善が認められなかった。ということで、フェイスリフトの術中に出てくるbuccal fat padに関しては、触らぬ神に祟り無しという結論に到達した。